
「業務用脱毛機が急に照射しなくなった」
「エラー表示が消えず、今日の予約をどうすればいいか分からない」
脱毛サロンにとって、脱毛機の故障は売上に直結するトラブルです。
結論から言うと、故障が疑われたらすぐに使用を止め、保証書を確認したうえでメーカーへ連絡するのが基本です。
自分で分解すると、保証の対象外になるおそれがあります。
保証期間が過ぎている場合は、修理費用と使用年数を比べて修理か買い替えかを判断します。
本記事では、業務用脱毛機の修理を検討している脱毛サロンのオーナー様に向けて解説します。
故障時の対処手順から、よくある症状と原因、修理費用の目安まで順にまとめました。
修理業者の使い分けや処分方法、故障しにくい機器の選び方も紹介しています。
業務用脱毛機が故障した時の対処手順

業務用脱毛機の故障が疑われたら、まず使用を中止してください。
不具合のある機器で施術を続けると、思わぬケガや事故につながります。
自分での分解や修理は、メーカー保証の対象外になる可能性があるため避けましょう。
故障時は、以下の順番で対処を進めます。
- 使用を止めて症状を記録する
- 保証書と保証期間を確認する
- メーカーに問い合わせる
- 修理か買い替えかを検討する
それぞれの具体的な対応方法を説明します。
手順1 使用を止めて症状を記録する
最初に行うべきは、機器の使用を止めて症状を記録することです。
症状が具体的に伝わるほど、メーカーは原因の切り分けや代替機の手配を早く進められます。
問い合わせの前に、次の情報を控えておきましょう。
- 機器名・型番・製造番号
- 表示されたエラーコードやメッセージ
- 症状が出たタイミング(電源投入時・照射中・連続使用後など)
- 異音・異臭・水漏れの有無
- 症状が分かる画面や本体の写真・動画
電源ケーブルの抜けやコンセントの不具合など、取扱説明書に記載された範囲の確認も済ませておくと安心です。
ただし本体カバーを開ける作業は行わないでください。
あわせて、当面の予約を受けられるかどうかも早めに判断し、お客様への連絡を始めましょう。
手順2 保証書と保証期間を確認する
次に、納品時の保証書で保証期間と保証条件を確認します。
保証書には、メーカーの問い合わせ先が記載されていることも多いです。
保証期間内であれば、無償で修理や交換を受けられる可能性があります。
保証期間内でも、消耗品の交換や使用上の過失による故障は有償となる場合があります。
ランプやハンドピースが保証の対象に含まれるかも、あわせて確認しておきましょう。
保証内容の見方は「業務用エステ機器の保証・アフターサポート完全ガイド」で詳しく解説しています。
手順3 メーカーに問い合わせる
保証の状況を確認したら、メーカーの窓口に故障した旨を連絡し、今後の対応について指示を仰ぎます。
修理や交換ができるか、費用が発生するかの案内を受けられます。
手順1で記録した症状を伝えると、やり取りがスムーズです。
代替機の発送や訪問修理など、故障時の対応内容はメーカーによって異なります。
手元の機器の扱い方と、修理完了までのスケジュールを必ず確認しましょう。
土日や夜間は受付をしていないメーカーも少なくないため、連絡はできるだけ早く行うのが理想です。
手順4 修理か買い替えかを検討する
メーカーの回答をもとに、修理するか買い替えるかを検討します。
保証期間が過ぎている場合や、修理費用が高額になる場合は、新しい機器への買い替えも選択肢です。
判断の目安は、後述の「修理か買い替えかの判断基準」で紹介します。
業務用脱毛機でよくある故障の症状と主な原因
業務用脱毛機の故障は、ハンドピースまわりと本体の電気系統に集中する傾向があります。
代表的な症状と、考えられる主な原因は以下のとおりです。
- 照射されない・出力が弱い:ランプの寿命、ハンドピースの不良
- 電源が入らない・途中で落ちる:電源基板の不良、電源ケーブルの断線
- エラー表示が消えない:冷却系統の異常、センサーやプローブの接触不良
- 本体から水が漏れる:冷却水の配管やタンクの劣化
- ボタンが反応しない:スイッチ部品の摩耗や不良
ハンドピースは施術中に毎回手で扱うため、落下やケーブルのねじれで傷みやすい部品です。
ランプは照射回数に応じて消耗するため、故障というより交換時期を迎えているケースもあります。
照射回数の考え方は「業務用脱毛器の適切な照射回数とは?」も参考にしてください。
同じ症状でも原因は機種ごとに異なるため、上記はあくまで目安です。
原因の特定はメーカーや修理業者の点検に任せましょう。
業務用脱毛機が故障した際にメーカーが行う2つの修理対応

メーカーによる修理対応は、主に次の2種類です。
- センドバック修理(代替品発送)
- 訪問修理
それぞれの流れと注意点を説明します。
修理全体の流れは「業務用エステ機器・美容機器の修理の流れ」でも解説しています。
センドバック修理(代替品発送)
センドバック修理とは、故障した機器をメーカーへ送り、修理後に返送してもらう方法です。
故障した機器を先に送るケースと、代替品が先に届くケースの2パターンがあります。
修理中は代替品を送ってもらえることも多く、施術を止めずに済む点がメリットです。
一方で、大きく重い脱毛機を梱包して発送する手間がかかります。
納品時の箱や緩衝材を保管しておくと、いざという時に梱包しやすくなります。
訪問修理
訪問修理では、メーカーのエンジニアがサロンを訪れ、その場で修理や交換の判断を行います。
機器の梱包や移動が不要で、代替品の到着を待つ必要もありません。
サロン経営への影響を小さく抑えられる点がメリットです。
ただし、近隣エリアにエンジニアが常駐していない場合は、訪問までに数日かかることもあります。
「都内は即日、関東エリアは翌日」のように、対応までの日数は地域で変わります。
機器選びの段階で、自店のエリアでの対応日数を確認しておきましょう。
業務用脱毛機の修理費用と期間の目安
修理費用は、故障箇所と依頼先によって数万円から十数万円以上まで幅があります。
正確な金額は見積もりで確認するのが前提ですが、公開されている料金例は判断の参考になります。
- ケーブル断線の修理:3万円
- ランプ交換:3万円
- 電源不良の修理:8万円
上記は株式会社b-modelsの修理窓口が公開している料金例で、機器によって金額は異なります。
メーカー純正のランプ交換では、機種によって16万8,000円(税抜)とされている例もあります。
ランプのような消耗部品は、導入前に交換費用を確認しておくと維持費を見積もりやすくなります。
ケーブル断線 3万円、ランプ交換 3万円、電源不良 8万円など(機器により異なる)
株式会社b-models 業務用美容機器修理センター
修理期間は、代替機があるセンドバック修理や訪問修理なら施術への影響は小さく済みます。
部品の取り寄せが必要な場合や、メーカー以外の修理業者に依頼する場合は、数週間から数か月かかることもあります。
脱毛機にかかる費用全体の考え方は「業務用脱毛機にかかるコストの内訳・考え方」で解説しています。
業務用脱毛機の修理で修理業者を利用するメリット・デメリット

業務用脱毛機の修理は、原則としてメーカーに依頼します。
ただし保証期間外の場合や、メーカーのサポートが終了している場合は、修理専門の業者に頼む選択肢もあります。
ここでは修理業者を利用するメリットとデメリットを紹介します。
修理業者を利用するメリット
修理業者の大きなメリットは、メーカーの保証やサポートが終わった機器でも対応してもらえる点です。
メーカーが部品の製造を終了していても、代替部品を調達して使える状態に整備してくれる場合があります。
使い慣れた機器を使い続けたいサロンには、有力な選択肢になるでしょう。
修理業者を利用するデメリット
修理業者を利用すると、メーカー修理より費用が割高になる場合があります。
さまざまなメーカーの旧型機に対応するため、部品の調達コストや人件費が料金に反映されやすいためです。
依頼から修理完了までに数週間から数か月かかり、その間は機器を使えないこともあります。
また、保証期間中の機器をメーカー以外で修理すると、以降のメーカー保証を受けられなくなるおそれがあります。
保証期間内であれば、まずメーカーに相談するのが確実です。
業務用脱毛機を修理するか買い替えるかの判断基準
修理と買い替えのどちらが得かは、修理費用だけでなく、機器があと何年使えるかで判断します。
次のいずれかに当てはまる場合は、買い替えを検討するタイミングです。
- 修理費用が、残りの使用期間で得られる売上に見合わない
- メーカーの部品供給やサポートが終了している
- 短い期間に故障や不具合が繰り返し起きている
- 施術時間や対応部位で、新しい機種との差が大きくなっている
修理期間中の休業による売上の減少も、判断材料に含めましょう。
脱毛機の平均的な寿命と買い替えの目安は「業務用脱毛器の買い替えタイミングは?平均的な寿命を解説」で紹介しています。
費用を抑えて買い替えたい場合は「業務用エステ機器は中古品でも良い?」もあわせてご覧ください。
故障した業務用脱毛機を処分する方法

サロンで使っていた業務用脱毛機は、家庭の粗大ごみとして出すことはできません。
事業活動で出た廃棄物として、許可を持つ専門業者に処理を委託する必要があります。
自宅サロンであっても、事業で使った機器であれば同じ扱いです。
廃棄物の処理責任は、委託した業者ではなく排出した事業者にあります。
処理を委託する際は、書面で委託契約を結び、マニフェスト(産業廃棄物管理票)を交付します。
安さだけで業者を選び、不法投棄などが起きると、サロンの信用を損なうことにもなりかねません。
事業活動に伴って生じた廃棄物は、排出事業者自らの責任において適正に処理しなければなりません。
北海道「排出事業者の皆様へ」
処分費用は、機器の大きさや重さ、回収を依頼する業者によって変わります。
複数の業者から見積もりを取り、不安があれば自治体の窓口で相談すると安心です。
買い替えの場合は、新しい機器の販売元が引き取りに対応しているかも確認してみましょう。
業務用脱毛機の故障を防ぐ日常のメンテナンス
故障の多くは、日々の扱い方とお手入れで起こりにくくできます。
メーカーの取扱説明書に沿って、次の点を習慣にしましょう。
- 施術後はハンドピースの照射面を清掃し、ジェルの残りを拭き取る
- ハンドピースは定位置に戻し、ケーブルを強く曲げたりねじったりしない
- 冷却水の量やフィルターの汚れを定期的に確認する
- 吸排気口をふさがず、本体のまわりに空間を確保する
- 照射回数を記録し、ランプの交換時期を把握しておく
スタッフが複数いるサロンでは、お手入れの手順を共有しておくと扱い方のばらつきを防げます。
「いつもと音が違う」「エラーが出る回数が増えた」などの小さな変化も、早めにメーカーへ相談しましょう。
故障リスクを抑えて業務用脱毛機を選ぶポイント

これから導入や買い替えをする場合は、故障したときの対応まで含めて機器を選ぶことが大切です。
押さえておきたいポイントは次の3つです。
- 保証期間が長く、保証内容が明確なメーカーを選ぶ
- レンタルプランに対応した機器を選ぶ
- メンテナンスがしやすい機器を選ぶ
機種ごとの比較は「業務用脱毛機おすすめ30選を比較」でまとめています。
保証期間が長く、保証内容が明確なメーカーを選ぶ
業務用脱毛機の保証期間は1年が一般的ですが、3年から5年の長期保証を設けるメーカーもあります。
保証期間が長いほど、万一の故障でも修理や交換を受けやすくなります。
ただし、期間の長さだけでなく保証の中身も確認が必要です。
通常の使用による故障でも有償になる、代替品の手配に手数料がかかる、といった条件では想定外の費用が発生します。
保証で受けられるサービスと保証の条件を確かめ、納得できるメーカーを選択しましょう。
レンタルプランに対応した機器を選ぶ
故障の心配を減らしたい場合は、機器を購入せずレンタルするのも一つの方法です。
レンタル期間中は保証が続くケースが多く、故障時に代替品を早く送ってもらえることもあります。
初期費用を抑えて新しい機器を導入でき、別の機種を試したくなったときに返却や解約ができる点も利点です。
購入と違って減価償却の処理が不要なため、経理の負担も軽くなります。
一方で、長期間使い続けるとトータルの支払額は購入より高くなりやすい点がデメリットです。
数年単位で使う予定なら、購入したほうが費用対効果は高くなるでしょう。
詳しくは「業務用脱毛機はレンタルできる?導入のメリット・デメリット」で解説しています。
メンテナンスがしやすい機器を選ぶ
パーツを取り外して清掃できるなど、お手入れしやすい構造の機器は日々のメンテナンスを続けやすくなります。
メーカーの指示に沿って適切に手入れすることで、機器を長く使いやすくなるでしょう。
エンジニアが定期的に訪問し、保守や点検を行ってくれるメーカーなら、さらに安心して使えます。
自分で手入れしやすい構造か、定期点検を受けられるサポート内容かを比べながら検討しましょう。
業務用脱毛機の修理に関するよくある質問
他社メーカーの脱毛機でも修理を依頼できますか?
修理業者によっては、メーカーを問わず相談を受け付けています。
ただし機種や故障箇所によっては部品が手に入らず、修理できない場合もあります。
まずは型番と症状を伝えて、修理が可能かどうかの判断と見積もりを依頼しましょう。
修理中も施術を続ける方法はありますか?
メーカーが代替機を貸し出してくれる場合は、修理中も施術を続けられます。
代替機の有無は、メーカーや保証内容によって異なります。
導入前の段階で、故障時に代替機を借りられるかを確認しておくと安心です。
ランプの交換は故障修理になりますか?
ランプは照射回数に応じて消耗する部品のため、保証対象外の消耗品として扱われることが多いです。
交換費用や交換までの照射回数の目安は機種によって異なります。
保証書や契約書で、消耗品の扱いを確認しておきましょう。
まとめ
業務用脱毛機が故障したら、まず使用を止めてお客様への施術を中止することが最優先です。
自分で分解や修理をせず、症状を記録したうえで保証書を確認し、メーカーに相談しましょう。
メーカーの修理対応には、代替品を受け取って機器を送る「センドバック修理」と、エンジニアがサロンを訪れる「訪問修理」があります。
保証期間外やサポート終了後の機器は、修理業者への依頼や買い替えも検討しましょう。
修理費用と残りの使用年数を比べることが、判断のポイントです。
新たに購入や買い替えをする際は、保証期間が長いメーカーやレンタルプランに対応した機器を選ぶのがおすすめです。
事前にデモ機で施術や操作を体験し、安心して使える1台を選びましょう。
ちなみに私たち株式会社b-modelsでは、国内工場でのメンテナンス体制を用意し、代替品の即日発送にも対応した業務用脱毛機器「イデアライト」を取り扱っています。
納品時には機器のお手入れ方法や取り扱い上の注意点をご案内するメンテナンス講習を行い、マシンの使い方はリモート・オンラインでのサポートがご利用いただけます。
また、b-modelsでは業務用エステ機器・美容機器の修理、メンテナンスサポートにも力を入れております。
プローブ接触不良、電源基盤不良、ハンドピース修理交換、本体水漏れ、ボタンスイッチ不良等のトラブルに対応しています。



