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2026.8.20.

業務用よもぎ蒸しとは?導入費用・必要な設備と料金設定、サロンメニューへの取り入れ方を解説

カテゴリー:エステ開業

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この記事でわかること

① 業務用よもぎ蒸しの仕組みと機器の種類

家庭用との違いや、椅子の材質・熱源による違いを整理します

② 導入費用とランニングコストの目安

導入セットの相場と、薬草・光熱費などの毎月の費用が分かります

③ 設備・届出・衛生管理で確認すべきこと

換気や防水、保健所への確認、施術を控えるべきお客様への対応をまとめます

④ メニュー構成と料金設定の考え方

単独メニューとセットメニューの使い分けや料金相場が分かります

「よもぎ蒸しをメニューに加えたいが、どんな機器を選べばよいか分からない」
「導入費用や必要な設備、届出の要否を先に知っておきたい」
新しい温活メニューを検討しているサロン様には、このような疑問があるのではないでしょうか。

業務用よもぎ蒸しとは、薬草を煮出した蒸気で下半身を温める施術を、サロンで繰り返し提供するための専用機器です。
導入セットの相場は25万円〜70万円程度で、エステ機器の中では比較的少ない投資で始められます。

一方で、蒸気と熱を扱うため、換気・防水などの設備や保健所への確認、衛生管理の体制づくりが欠かせません。
この記事では、機器の種類から費用・設備・安全な運用・料金設定までを、サロン経営者の視点で解説します。

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業務用よもぎ蒸しとは?仕組みと家庭用との違い

業務用よもぎ蒸しとは、よもぎなどの薬草を煮出した蒸気を下半身に当てて体を温める施術を、サロンで提供するための機器です。
まずは施術の仕組みと由来、家庭用との違い、機器の種類を整理します。

よもぎ蒸しの仕組みと由来

よもぎ蒸しは、座面に穴の空いた専用の椅子に座り、下から薬草の蒸気を当てる施術です。
お客様は首から下をマントで覆うため、蒸気と熱がマントの中にこもり、全身がじんわりと温まります。
蒸し時間は20〜40分程度が一般的です。

起源には諸説あり、古代中国の「座薫」がもとになったとする説がよく知られています。
その後、韓国で産後ケアなどの民間習慣として広まり、日本では温活やリラクゼーションのメニューとして定着しました。

サロンで提供する際は、病気の治療や体質の改善をうたうのではなく、体を温めてくつろぐリラクゼーション・温活メニューとして位置づけることが大切です。

業務用と家庭用の違い

業務用と家庭用の大きな違いは、耐久性・温度管理・お手入れのしやすさです。

  • 耐久性:業務用は1日に何組ものお客様が使う前提で、座面や鍋の素材が丈夫に作られている
  • 温度管理:業務用は温度調節やタイマー、空焚き防止などの機能を備えたものが多い
  • お手入れ:業務用は座面や鍋を外して洗いやすい構造のものが多い
  • 価格:家庭用は2万〜3万円前後のセットが中心で、業務用はそれより高価格帯になる

家庭用セットでサロン営業を始めると、劣化や故障が早く、衛生面の管理も難しくなりがちです。
継続してメニューを提供するなら、業務用として販売されている機器を選びましょう。

業務用よもぎ蒸し機器の種類

業務用よもぎ蒸し機器は、主に椅子の材質と熱源によって分かれます。

  • 黄土製の椅子:保温性が高く、座面が熱くなりにくい。重量があり、価格は15万円前後が目安
  • 木製の椅子:軽くて扱いやすく、価格は3万〜6万円前後が目安。水濡れによる劣化に注意が必要
  • プラスチック製の椅子:安価で手入れしやすく、価格は2万円前後が目安。耐久性や見た目は他素材に劣る

熱源は、電気式の鍋やヒーターで薬草を煮出すタイプが主流です。
温度調節の幅や鍋の容量、1回の稼働で何人分の蒸気をまかなえるかも確認しておきましょう。
椅子のほか、マント・薬草・敷布などの消耗品がセットになった「開業セット」を用意しているメーカーもあります。

サロンに業務用よもぎ蒸しを導入するメリット

業務用よもぎ蒸しの導入メリットは、既存メニューとの組み合わせやすさ、継続来店のつくりやすさ、始めやすさの3点です。

フェイシャル・痩身メニューと組み合わせやすい

よもぎ蒸しは、フェイシャルや痩身メニューの前後に組み合わせやすい施術です。
体を温めてから施術に入ることで、お客様にリラックスした状態でメニューを受けてもらいやすくなります。

既存のお客様への追加提案にも使えるため、客単価を上げる選択肢の一つになります。
痩身メニューと組み合わせる場合の機器選びは、業務用痩身機器・痩身マシンのおすすめ30選で比較しています。

温活メニューとして継続来店につながりやすい

「温活」は季節を問わず関心を集めやすいテーマです。
よもぎ蒸しは週1回〜月2回程度の来店を提案するサロンが多く、定期的に通ってもらうメニューとして設計しやすい点が特徴です。
新規のお客様に向けた入口メニューとしても活用できます。

エステ機器の中では少ない投資で始めやすい

よもぎ蒸しは、椅子1台分のスペースと比較的少ない初期費用で導入できるメニューです。
施術そのものに特別な資格は必要なく、施術者の手技に左右されにくい点もメリットといえます。
ただし、蒸気を扱うための設備や衛生管理の準備は必要です。

POINT

メニュー全体の設計の中で位置づけることが大切

単独メニューとして打ち出すか、既存メニューの前後やセットに組み込むかを先に決めておくと、カウンセリングでの提案や動線設計がしやすくなります。

業務用よもぎ蒸しの導入費用とランニングコストの目安

業務用よもぎ蒸しの初期費用は、導入セットで25万円〜70万円程度が目安です。
椅子単体で購入する場合や、換気・防水などの工事が必要な場合は、総額が大きく変わります。

項目 費用の目安(おおよそ)
よもぎ蒸し椅子(単体) 2万円前後〜15万円前後(材質による)
導入セット(椅子・鍋・マント・薬草など) 25万円〜70万円程度
換気・防水などの工事費 物件の状態により数万円〜数十万円程度
合計の目安 数十万円〜100万円程度(内装工事は別途)

価格の安さだけで選ぶと、耐久性やアフターサポートの面で後悔することがあります。
導入講習や販促資材、故障時の対応が含まれているかも、あわせて比較しましょう。

毎月かかるランニングコスト

ランニングコストとしては、薬草の仕入れ代・光熱費・消毒用品などで、月2万円〜5万円程度を見込むのが一般的です。
薬草は毎回交換するタイプと、数回使えるタイプがあります。
使い捨ての敷布やマントを使う場合は、その費用も加わります。

薬草や消耗品の仕入れ先は、エステ商材の卸・仕入れガイドも参考にしてください。

補足

よもぎ蒸しの導入コストは機器代だけでなく、内装工事や消耗品費、スタッフの研修コストも含めて試算する必要があります。本記事の料金や費用は相場の目安であり、実際の金額は地域や機器の仕様によって異なります。既存メニューとの相乗効果も考慮しながら、無理のない投資計画を立てることが望まれます。

美容機器補助金の案内

導入前に確認したい設備・届出・衛生管理

業務用よもぎ蒸しの導入前には、設備・保健所への確認・衛生管理の3点を必ず押さえておきましょう。

設置スペース・換気・防水などの設備

よもぎ蒸しでは、蒸気と熱、薬草の香りがこもらない専用スペースを整える必要があります。
壁や床の防水対策と、蒸気や香りを外に逃がす換気設備は欠かせません。
鍋の電源容量や、薬草を煮出す・鍋を洗うための水回りの動線も確認しておきましょう。

賃貸物件では、湿気や香りが原因で契約上のトラブルになることもあります。
物件の契約前に、よもぎ蒸しを行ってよいかを管理会社へ確認しておくと安心です。

保健所への確認(公衆浴場法との関係)

よもぎ蒸しが公衆浴場法の対象になるかどうかは、自治体によって判断が異なります。
蒸気や熱を使う施設として、公衆浴場の営業許可が必要とされる地域もあります。

許可が必要な場合は、施設の構造や設備にも基準が設けられます。
開業後に指摘を受けないよう、物件を決める前の段階で管轄の保健所へ確認しましょう。
エステサロン全般の届出については、エステサロン開業に保健所の届け出は必要かで解説しています。

衛生管理・消耗品・メンテナンス

複数のお客様が使う業務用機器では、椅子やマント、鍋の洗浄・消毒の手順を決めておくことが欠かせません。
使い捨ての敷布やマントを使う運用も選択肢の一つです。
薬草のカスや水分が残るとカビやにおいの原因になるため、営業終了後の乾燥までをルールに含めましょう。

チェックポイント

  • 設置スペースの防水対策と換気設備
  • 給排水設備の有無と電源容量
  • 営業提供に関する管轄保健所への確認
  • 椅子・マントなど備品の洗浄消毒の運用
  • 生薬など消耗品の仕入れ・補充体制
  • スタッフの衛生管理・接客ルールの整備

施術を控えるべきお客様と安全に運用するための注意点

よもぎ蒸しは、体調によって施術を控えるべきお客様がいる点に注意が必要です。
案内する際は、個々の体調を確認したうえで判断する姿勢が欠かせません。

ご注意

妊娠中の方や、発熱・体調不良がある方、肌トラブルがある方などは、施術を控えるのが一般的です。生理中でも量が多い日は控えるサロンが多く、飲酒後やのぼせやすい体調の日も注意が必要です。初回は蒸し時間を短め(20分前後)に設定するなど、個別の体調や既往歴については事前のカウンセリングで丁寧に確認し、判断に迷う場合は施術を見送る運用ルールを整えておくと安心です。

やけど・のぼせを防ぐ運用ルール

蒸気や座面の熱が強すぎると、やけどやのぼせにつながるおそれがあります。
温度設定と蒸し時間の上限、施術中の声かけを、スタッフ全員のルールとして決めておきましょう。

  • 初回は蒸し時間を短めにし、熱さの感じ方を確認する
  • 施術中も定期的に声をかけ、熱すぎないかを確認する
  • 施術前後に水分補給をすすめる
  • 体調に不安がある場合は施術を見送る

施術前の確認事項は、同意書として書面に残しておくと安心です。
書き方はエステの同意書の書き方・記載項目を参考にしてください。

効果を断定しない表現ルール

メニューの案内では、「デトックスできる」「冷え性が治る」など、身体の変化を断定する表現は避けましょう。
よもぎ蒸しの効能については、医学的な根拠が十分に示されていないものも多くあります。
「体を温める」「リラックスできる」など、施術の内容を説明する範囲にとどめるのが基本です。

よもぎ蒸しのメニュー構成と料金設定の考え方

よもぎ蒸しをメニュー化する際は、単独メニューにするか、他施術と組み合わせるかを先に決めておくと、施術時間や動線を設計しやすくなります。

単独メニューとセットメニューの使い分け

単独メニューは、温活目的のお客様を新規で集める入口として使いやすい形です。
セットメニューは、フェイシャルや痩身の前後に組み込み、客単価を上げる形になります。
サロン全体のメニュー構成の考え方は、エステサロンの人気メニューと売れるメニュー作りのコツで解説しています。

施術時間と売上の試算

施術時間は、蒸し時間20〜40分に着替えやカウンセリングを含め、1枠60分で設計するサロンが一般的です。
準備から片付けまでの流れを想定し、1組あたりの所要時間を具体的にシミュレーションしておきましょう。

1枠60分なら、カウンセリング込みで1日5〜8組程度が目安です。
施術単価×1日の組数×月間の稼働日数で月商の概算を出すと、導入の判断がしやすくなります。
客単価やリピート率を高める方法は、エステサロンの売上アップ方法10選にまとめています。

料金相場の目安

料金設定は、近隣サロンの相場や自店の原価構造をふまえて検討するのが基本です。
相場の目安は次のとおりで、立地やターゲット層によって調整します。

メニュー例 料金の目安(税別)
よもぎ蒸し単体(30分コース) 3,000円〜4,000円程度
よもぎ蒸し単体(60分コース) 5,000円〜8,000円程度
フェイシャル・痩身とのセット 10,000円〜15,000円程度

継続来店を促すなら、5回券・10回券などの回数券や、月額制の会員プランを用意するのも一般的な方法です。
単独メニューとセットメニューで価格差をつけ、お客様が選びやすい構成にしましょう。

業務用よもぎ蒸しに関するよくある質問

Q.業務用よもぎ蒸しとはどのような施術ですか?

A.よもぎなどの薬草を煮出した蒸気を、専用の椅子に座ったお客様の下半身に当てて体を温める施術です。マントで首から下を覆い、蒸し時間は20〜40分程度が目安です。

Q.家庭用のよもぎ蒸しセットとは何が違いますか?

A.業務用は、複数のお客様が連日使うことを前提に、耐久性・温度管理・お手入れのしやすさが重視されています。家庭用は数万円以内で手に入る簡易的なものが中心です。

Q.導入にはどのくらいの費用がかかりますか?

A.椅子単体は材質によって2万円前後から15万円前後、椅子・鍋・マント・薬草などがそろった導入セットは25万円〜70万円程度が目安です。換気や防水などの工事が必要な場合は、物件の状態に応じて別途費用がかかります。

Q.よもぎ蒸しサロンの開業に保健所の届出は必要ですか?

A.よもぎ蒸しが公衆浴場法の対象になるかどうかは、自治体によって判断が異なります。許可が必要とされる地域もあるため、開業前に管轄の保健所へ確認してください。

Q.どのような人が施術を控えるべきですか?

A.妊娠中の方や発熱・体調不良がある方、肌トラブルがある方などは施術を控えるのが一般的です。生理中でも量が多い日は控えるサロンが多く、個別の体調は事前のカウンセリングで確認します。

Q.料金はどのように設定すればよいですか?

A.よもぎ蒸し単体は30分で3,000円〜4,000円、60分で5,000円〜8,000円程度が相場の目安です。施術時間や他メニューとの組み合わせ、地域相場をふまえ、自店の原価やターゲット層に応じて設計します。

まとめ

業務用よもぎ蒸しは、比較的少ない投資で始められる温活・リラクゼーションメニューです。
この記事の要点は次のとおりです。

  • 業務用は家庭用より耐久性・温度管理・お手入れのしやすさに優れる
  • 機器は椅子の材質(黄土・木製・プラスチック)と熱源で選ぶ
  • 導入セットは25万円〜70万円程度、ランニングコストは月2万円〜5万円程度が目安
  • 換気・防水の設備と、公衆浴場法に関する保健所への確認は物件契約前に行う
  • 施術を控えるべきお客様の確認と、効果を断定しない表現ルールが欠かせない

料金は30分3,000円〜4,000円、60分5,000円〜8,000円程度が相場の目安です。
単独メニューとセットメニューの役割を決めたうえで、自店の客層に合った形で取り入れましょう。
リラクゼーション系メニューを軸に開業する場合は、リラクゼーションサロン開業で失敗する5つの原因もあわせて確認しておくと安心です。

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監修者 楠本文哉監修者

株式会社b-models 代表

楠本 文哉

新卒で東証一部上場の大手コンサルティングファーム株式会社「船井総合研究所」に入社し、エステサロン経営専門のコンサルタントとして活躍。歴代美容コンサルタント売上の中で、トップの年間個人コンサルティング売上を納める。また、社内コンサルタントが1,000名以上在籍する中、売上TOP10入りを果たす。開発したビジネスモデルの「痩身機器を使用したダイエットエステ」は3年間で80店舗以上のリブランドと新規出店を実現。業界誌「エステティック通信・モアリジョブ」のメディア取材や「メーカー企業との講演」を多数行うなど、活躍の場を広げている。

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