エステサロンの集客で使われる媒体と言えば、「ホットペッパービューティー」が代表的です。美容系のポータルサイトでは業界トップクラスの知名度とユーザー数を誇り、予約システムやブログ機能、柔軟に決められる掲載プランなど、使い勝手の良いサービスが整っています。
しかしホットペッパービューティーに掲載するだけでは、エステサロン経営が成功するとは限りません。競合が多く掲載する媒体だからこそ、差別化や他媒体との連携が重要な要素となります。そこで本記事では、ホットペッパービューティーをエステサロン集客で活用するメリット・デメリットから、媒体を活用するコツ、運用する上での注意点についても解説します。
エステサロン集客では定番のホットペッパービューティー
株式会社リクルートが運営するホットペッパービューティー（HOT PEPPER Beauty）は、2023年6月時点137,000店以上のヘアサロン、リラク・エステサロンを掲載する、業界最大手の美容系ポータルサイトです。年間のネット予約数は1億件以上を誇り、リラク・エステサロンでは3席以下の小規模な店舗が約70％を占めていることも特徴的です。
口コミ件数はリラク・エステサロンで831万件以上、大手ならではの使いやすさや効率性を備えたサービスとなっています。予約システムや売上管理・顧客管理、求人掲載にも対応する豊富な機能性を備えているにも関わらず、予約機能なしの「NRプラン」であれば無料での掲載が可能であるなど、コストパフォーマンスにも優れた集客サービスです。
エステサロン集客でホットペッパーを使うメリット・デメリット
エステサロン向けの集客サービスでは最大手のホットペッパービューティーですが、事前に知っておきたいデメリットも存在します。ここではホットペッパービューティーを使うメリット・デメリットについてそれぞれ解説します。
ホットペッパーを使うメリット
ホットペッパービューティーをエステサロン集客で使うメリットとして、以下の5つが挙げられます。
- 新規集客が改善する
- 予約システムが利用可能
- サロンの魅力発信を委託できる
- 口コミが蓄積する
- サロンに合った掲載プランを選べる
業界最大手のユーザー数を誇るサービスであることから、新規集客で期待できる成果は非常に大きいです。予約システムを別途用意する必要がない点も魅力で、プランによってはサロンの魅力発信をプロのスタッフに委託することも可能です。また、一つの媒体に口コミがどんどん蓄積されることも大きなメリットであり、サロンの規模や売上に合わせて、柔軟にプラン変更ができるのもホットペッパービューティーの魅力です。
ホットペッパーを使うデメリット
一方でホットペッパービューティーを使う上で注意したいデメリットには、以下が挙げられます。
- 掲載費用・予約手数料が発生する
- 集客のためにはサロン側の工夫が必要
- 安価なクーポンメニューだけを求めるユーザーが多い
ホットペッパービューティーの料金体系として、エステサロンの情報を掲載するために必要な月額料金と、ユーザーがサイトを通じて予約した際の手数料の2種類の費用が発生します。これらはサロンの売上から差し引かれるため、利益が圧迫されると感じるオーナー様も少なくありません。
また、ホットペッパービューティーには競合のサロンも多く掲載しているため、その中でユーザーに選ばれるためには、サロン側で魅力発信やPRの工夫を施す必要があるのも、大きな手間に感じられるかもしれません。ポータルサイトの特性として、クーポンやキャンペーンだけを目的とするユーザーが多いことも、避けては通れないでしょう。
以上のようなデメリットは存在しますが、エステサロン集客を成功させたいと考えるなら、ホットペッパービューティーは最初に活用するべき媒体と言えます。まずは低額の掲載プランからスタートして、お客様一人あたりの集客コストを他媒体と比較しながら、集客効果をチェックしてみると良いでしょう。
エステサロン集客でホットペッパーを活用するコツ
ホットペッパービューティーの強みを最大限引き出し、エステサロン集客につなげるためには、いくつかのポイントを押さえて運用する必要があります。ここではホットペッパービューティーの活用のコツとして、次の7つを解説します。
- 検索ユーザーの動線を確認しておく
- エステサロンの強みを前面に打ち出す
- 特別感あるメニュー名・クーポン名を設定する
- ブログ機能で積極的に発信する
- お客様に口コミ作成を依頼する
- 店内写真や施術風景を掲載する
- SNSやMEO対策とも組み合わせる
気になる項目からチェックしてみてください。
検索ユーザーの動線を確認しておく
ホットペッパービューティーにサロンの情報を掲載する時には、まずはユーザーがどのような動線でサロンのページを訪れてくれるのかを確認しておきましょう。たとえばGoogle検索からの流入では、「新宿 エステサロン」などと検索すると、ホットペッパービューティー内の「新宿駅で人気のエステサロン」「新宿区で人気のエステサロンのように地域ごとの検索結果ページが表示されます。
この検索結果のページで上位に表示されることが、ホットペッパービューティーからの集客を増やすコツとなります。できるだけ上位に表示されやすくなるよう、サロン名に「新宿店」などと地域名を入れたり、わかりやすいアクセス情報を入れたりするのが効果的です。
エステサロンの強みを前面に打ち出す
競合も数多く掲載しているホットペッパービューティーでユーザーに選ばれるエステサロンを目指すには、お店の強みを前面に打ち出しながら、ターゲット層に刺さる内容を掲載するのがポイントです。エステサロンの強みやコンセプトを事前に洗い出しておき、ターゲット層はどのような悩みを抱えているのかを言語化しておくと、ライバル店を出し抜いて高い集客効果を得られるでしょう。事前にホットペッパービューティーに掲載している競合のエステサロンをチェックしておき、強みやコンセプトが重複しないように掲載内容を見直すのも効果的です。
特別感あるメニュー名・クーポン名を設定する
ホットペッパービューティーの検索結果ページでは、エステサロン情報とともにクーポン情報の一部が表示されます。このクーポン情報を重視して予約するサロンを選ぶユーザーも多いため、特別感あるメニュー名・クーポン名を設定するのも効果的です。
ゼロからクーポン名を考案するのが大変な場合には、ホットペッパービューティーでの集客に成功しているエステサロンをリストアップして、そのお店のクーポン名を参考にしてみるのもおすすめです。ターゲット層のお客様に刺さりやすいキーワードと、ご自身のエステサロンの強みを組み合わせたクーポン名に設定することで、強力な集客効果が期待できるでしょう。
ブログ機能で積極的に発信する
ホットペッパービューティーには、エステサロンのスタッフが更新できるブログ機能が備わっています。このブログ機能を使い、サロンの魅力やスタッフの人柄を発信することにより、お店のファンになってくれるお客様を集めることが可能です。ブログ機能では、文章に加えて写真を投稿することもできるため、ビジュアル情報も積極的に取り入れてみると良いでしょう。
お客様に口コミ作成を依頼する
ホットペッパービューティー内のお客様からの口コミは、ユーザーがエステサロンを選ぶ判断基準にも大きく影響します。高評価が多いことはもちろんですが、評価の件数が多いことがエステサロンの信頼性を高めてくれるため、まずは口コミ数を集めることを意識してみると良いでしょう。口コミを書いてくれたお客様限定のクーポンやサービスを用意したり、お試しメニューを無料で提供したりすることで、口コミを書くインセンティブを高めることができます。
店内写真や施術風景を掲載する
ホットペッパービューティーのエステサロン情報では、フォトギャラリー機能を使って店内写真や施術風景を画像で掲載することが可能です。来店する前にお店の雰囲気がわかる写真を載せておくことにより、お客様が安心して予約できるサロンを目指すことができます。ただし画質が荒い写真や古い写真、ネット上のフリー画像、他店でもよく使われている画角の写真などは、エステサロンの良さが伝わりにくくなってしまうため注意しましょう。
SNSやMEO対策とも組み合わせる
ホットペッパービューティーでの集客と並行して、SNSアカウントやGoogleビジネスプロフィールなど、他の集客媒体と組み合わせるのも効果的です。一つの集客媒体に依存しない集客方法を用意することにより、より広い顧客層にアプローチできるほか、何らかの理由で集客媒体が使えなくなった際にもダメージを最小限に抑えることができます。また、SNSのプロフィールURLや、GoogleビジネスプロフィールのURLに記載しておき、他媒体からホットペッパービューティーへ集約させることも効果的です。
エステサロン集客でホットペッパーを利用する際の注意点
エステサロンが集客のためにホットペッパービューティーを使う際には、必ず押さえておくべき注意点が存在します。ここでは以下の3つについて詳しく解説します。
- 長期的には自社サイトからの予約受付を目指す
- ブログ機能と自社メディアでコンテンツの使い回しはNG
- 別途リピーター獲得の戦略を立てる
一つずつ順番にご紹介しましょう。
長期的には自社サイトからの予約受付を目指す
ホットペッパービューティーの集客効果は非常に強力ですが、他社の媒体を使い続ける限り、掲載料や予約手数料が永久的に発生することとなります。そのためホットペッパービューティーを使用しつつも、長期的には手数料のかからない自社サイトからの集客を軸とすることをおすすめします。
SNSやGoogleビジネスプロフィールなども、エステサロンの自社サイトに誘導できれば手数料が発生することなく予約を受け付けることが可能です。リピート客が安定し、新規集客に力を入れる必要がなくなったタイミングで、自社サイトからの集客にも注力してみましょう。
ブログ機能と自社メディアでコンテンツの使い回しはNG
ホットペッパービューティーのブログ機能と自社サイトのブログで、同じコンテンツを投稿するのはSEO対策の観点からは絶対に避けるべき行動です。内容がまったく同じコンテンツが存在すると、Googleの検索エンジンは片方を上位表示させない措置を取るためです。ホットペッパービューティーのブログ機能も非常に便利ですが、まとまった文章量で情報発信したい場合には、エステサロンの自社サイトでの発信を優先させた方が良いでしょう。
別途リピーター獲得の戦略を立てる
ホットペッパービューティーでは新規集客に大きな成果を発揮しますが、クーポンを目当てとするユーザーも多いことから、リピート客の獲得が難しい一面もあります。そのためホットペッパービューティーを通じて来店したお客様に対しては、リピート率が高まるような施策を行い、また来店したくなるようなサービスを心がけましょう。ホットペッパービューティーのメール配信機能を使い、2回目以降の来店で使えるクーポンを用意したり、個別のメッセージを送ったりするのも効果的です。
エステサロン専用『ホットペッパービューティー活用の教科書』を活用してみよう
本記事でご紹介してきたホットペッパービューティーの活用について、より詳しく知りたい方は株式会社b-modelsオリジナルの『ホットペッパービューティー活用の教科書』を参考にしてみてください。ホットペッパービューティー活用の教科書では、集客向上のためのホットペッパービューティー対策について、全13ページ超にわたり詳細に解説しています。下記のページから無料でダウンロードできますので、ぜひご活用ください。
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まとめ
ホットペッパービューティーは、エステサロン集客では定番の集客媒体であり、小規模なサロンを中心に多くのエステサロンで導入されています。新規集客に強く予約システムを利用できることが大きなメリットですが、一方で掲載費用・予約手数料が発生する点や、安価なクーポン目的のユーザーも多い点に注意しましょう。
ホットペッパービューティーでの集客を成功させるためには、ユーザーの動線を確認しておくことや、特別感のあるメニュー名・クーポン名を設定すること、SNSやMEO対策を同時に取り組むことなどが効果的です。本記事で紹介した『ホットペッパービューティー活用の教科書』も参考にしながら、エステサロンの集客課題を解消していきましょう。
なお、私たちb-modelsでは、業務用エステ機器の販売をはじめ、立地の選定から内装・設計のアドバイスまで、ワンストップでエステサロンの「経営・開業サポート」を提供しています。エステ集客のためのインスタグラム活用についても個別にご提案していますので、興味がある方はぜひ下記のページからお気軽にお問い合わせください。
