美容クリニックや家庭用化粧品で使われるケミカルピーリングとは異なり、天然由来の成分で肌のケアを行うのがハーブピーリングです。ハーブピーリングは肌に優しい成分を使いながら、ニキビ跡の改善やしみ・しわの改善に効果があるので、エステサロンで受けられる施術にも人気が集まっています。
そこで本記事では、エステサロンのハーブピーリングについて、期待できる効果やダウンタイム中の注意点などについてご紹介していきます。ハーブピーリングの施術に興味がある方は、ぜひ参考にしてみてください。
なお、ハーブピーリングを使ったエステ開業を検討しているサロンオーナー様は、ハーブピーリングの開業方法について下記もまとめているので、ぜひご参照ください。
関連記事:ハーブピーリングで開業するには?導入費用や商材について紹介
ハーブピーリングとは?
ハーブピーリングは、海藻や植物から抽出した天然由来の成分を使い、肌の角質を落としてターンオーバーを促す施術です。化粧品として販売されているピーリングジェルと同じ仕組みで、肌の表面の古い角質を除去して新たな肌の再生を促すのが特徴です。
肌が敏感な方の場合、ピーリングを行うと肌が赤くなったり強い痛みを感じたりすることがありますが、ハーブピーリングは肌に優しい天然成分を使っているため、デリケートな肌の方でも受けやすいメリットがあります。
ハーブピーリングは家庭用に販売されているものが少なく、主にエステサロンで施術を受けることができます。
ケミカルピーリングとの違い
美容クリニックで受けられるケミカルピーリングは、酸性の薬品で肌の表面を溶かし、古い角質を取り除きながら新しい肌の再生を促す仕組みです。医師が医療用の薬品を使って施術を行うため安全性は高いですが、肌へのダメージを考えると抵抗感がある方も多いです。
一方でハーブピーリングは、薬品や酸の力ではなく、「スポンジア」と呼ばれる針状になった小さな粒を皮膚に浸透させることで、肌の内側からピーリングする仕組みです。自然な形で肌の再生力を高めてくれるので、肌トラブルを起こしにくく、敏感肌の方でも安心して受けられるのが特徴です。
ハーブピーリングとダーマペンとの違い
ハーブピーリングと同じように肌の悩みを解決してくれる施術に「ダーマペン」があります。ダーマペンは、特殊なマシンを使って肌に小さな穴を開けることで、肌のターンオーバーを促し肌トラブルを改善する治療です。肌の内側に美容成分を注入することも可能で、ニキビ跡や毛穴の開きに対して高い効果を発揮します。
ただしダーマペンは針を使った治療のため、エステサロンでは受けられず、美容クリニックなどの医療機関を受診する必要があります。保険適用外になるので治療費用が高額になりやすく、出血や腫れを伴うこともあるので注意が必要です。
ハーブピーリングとダーマペンは、どちらも肌に刺激を与えて再生力を高め、肌トラブルを解決する点では共通しています。比較的効果がマイルドで料金が安いのがハーブピーリング、効果が高いが料金も高額になるのがダーマペンと理解しておくと良いでしょう。
ダウンタイムの症状
ハーブピーリングの施術を受けると、施術から2日〜3日ほどダウンタイムの症状が出ることがあります。ダウンタイム中には、肌の赤みや痛み、皮が剥けるなどの症状がみられます。
施術後は肌が非常にデリケートになっているので、当日のメイクや洗顔は避けなければなりません。入浴もNGとなっているハーブピーリングもあるので、ダウンタイム中のNG行動について事前によく確認しておきましょう。
ダウンタイムが過ぎると肌の治癒力が活性化し、肌トラブルの改善へと向かっていきます。
ハーブピーリングで期待できる効果
ハーブピーリングは肌のターンオーバーを促して新陳代謝を高める施術なので、肌に関するさまざまな悩みを改善してくれます。ここではハーブピーリングの効果として、次の5つについて詳しくみていきましょう。
- 肌のターンオーバーの促進
- ニキビ・ニキビ跡の改善
- 毛穴の黒ずみ解消
- アンチエイジング効果
- リフトアップ効果
一つひとつ順番にご紹介します。
ハーブピーリングの効果①肌のターンオーバーの促進
ハーブピーリングを受けることにより、肌のターンオーバーを促進して皮膚の生まれ変わりのサイクルを早めることができます。今ある古い皮膚の下から新しい皮膚が生まれるので、肌トラブルの少ない美しい肌を取り戻す効果があります。
肌の凹凸を改善してツルツルの肌に生まれ変わらせたり、しみ・くすみを目立たなくしたりするのも、ハーブピーリングの嬉しい効果です。
ハーブピーリングの効果②ニキビ・ニキビ跡の改善
ハーブピーリングは、凹凸のあるニキビ跡の改善にも大きな効果を発揮します。何度もニキビを繰り返して暑くなってしまった皮膚を剥がし、新たな角質層へと生まれ変わらせるので、まるでクレーターのように目立っていたニキビ跡も改善することができます。
ハーブピーリングによって肌のターンオーバーのサイクルを正常に戻すことで、ニキビができにくい肌質を目指せる効果もあります。そのためニキビやニキビ跡に悩む女性はもちろん、男性からもハーブピーリングの人気が高まっています。
ハーブピーリングの効果③毛穴の黒ずみ解消
ハーブピーリングは毛穴の黒ずみを解消する効果も得られます。生活習慣の乱れや老化などが原因で肌のターンオーバーが乱れてしまうと、毛穴が広がって汚れが蓄積していきます。毛穴に汚れが溜まると、黒ずんで見えたり肌がざらついたりする原因になります。
ハーブピーリングは毛穴の汚れを落とすだけではなく、皮膚の新陳代謝を高めて毛穴を引き締める効果があるので、洗顔では落ちない毛穴の黒ずみ解消にも高い効果を発揮してくれます。
ハーブピーリングの効果④アンチエイジング効果
ハーブピーリングを受けた後の肌は、ハリとツヤのある状態になるので、透明感のある若々しい肌を取り戻せるメリットもあります。しみ・くすみを改善して顔全体をトーンアップする効果もあるので、実際よりも若く見られる肌が手に入ります。
ハーブピーリングは肌の内側の筋肉にも作用するので、筋力不足による小じわやほうれい線なども改善してくれます。
ハーブピーリングの効果⑤リフトアップ効果
ハーブピーリングによって毛穴が引き締まり、顔の筋力にも刺激が加わることで、小顔・リフトアップ効果も期待できます。肌の老廃物を取り除いて余分な脂肪やセルライトを排出するので、顔全体の印象も大きく変わってきます。
ハーブピーリングと一緒にフェイシャルエステやマッサージを受けることによって、さらに小顔効果やリフトアップ効果を実感できるようになるでしょう。ただし、ハーブピーリングのダウンタイム中は、光などの刺激を与えるフェイシャルエステは避けるようにしてください。
ハーブピーリングの効果を実感できるまでの期間・回数
ハーブピーリングは効果を実感できるまでの期間が短く、早い方であれば施術後1週間ほどで肌トラブルの改善が実感できることもあります。ハーブピーリングには、施術後に肌が剥けるタイプと肌が剥けないタイプがありますが、肌が剥けるタイプの方がピーリングの効果が高いため、効果を実感しやすいことが多いです。
また、ハーブピーリングは一回だけ施術を受けるよりも、繰り返し施術を受けた方が効果を実感しやすくなっています。二回目、三回目になるほど新しい皮膚に生まれ変わっている実感が得られて、美しい肌を取り戻せるでしょう。
ハーブピーリングは肌に悪い?施術を受けるデメリット
ここまで紹介してきた通り、肌に嬉しいたくさんの効果があるハーブピーリングですが、効果が高い分、デメリットや副作用もいくつか存在しています。
具体的にどのようなデメリットがあるのか、対策とともにご紹介していきましょう。
- 施術後にニキビが増える可能性
- 1回で剥離せず効果を実感できないことも
- 皮膚の炎症を放置すると色素沈着の原因に
上記の3つについて、それぞれ解説します。
施術後にニキビが増える可能性
ハーブピーリングを受ける方の中には、ニキビ・ニキビ跡が改善するどころか、ニキビが増えてしまうこともあります。これはハーブピーリングによって肌の内側に溜まっていた老廃物を排出しようとする働きで、そのニキビが治ると美しい肌に生まれ変わることも多いです。
また、肌の新陳代謝が急に向上するので、赤みやかゆみを感じたり、肌が乾燥したりする方も少なくありません。これらはどれも一時的なもので自然と治まりますが、施術直後は肌への刺激やストレスはできるだけ避けるようにしてください。
1回で剥離せず効果を実感できないことも
ハーブピーリングの種類によっては、一回の施術では皮が剥けず、効果を実感できないケースもあります。安全性のために皮が剥けないタイプのハーブピーリングが使われることもありますが、皮が剥けるタイプのハーブピーリングであれば、施術回数が足りていないことが考えられます。
つまり、古くなった皮膚が厚くなっており、一回の施術では肌の再生力を促すまでには至らなかったという状態です。その場合にも、二回目、三回目と施術を受け続けることによって、皮が剥けて効果を実感できるようになるでしょう。
ただし、肌が弱い方は皮が剥けないタイプで効果を抑えたハーブピーリングの方が良いこともあるので、事前のカウンセリングの際によく相談しておきましょう。
皮膚の炎症を放置すると色素沈着の原因に
ハーブピーリングの施術後、適切なケアができていなかったり、もともとの体質によっては、肌の炎症が続くことがあります。ピーリング後の肌を擦ったり、メイク・洗顔をしてしまったりするのも炎症を悪化させる原因です。
肌の炎症をそのまま放置してしまうと、さらなる肌トラブルを引き起こしたり、炎症した部分が黒っぽく色素沈着してしまうこともあります。そのため炎症を起こさないように適切にケアを行い、肌に異常を感じたらエステサロンや医療機関に相談するようにしてください。
ハーブピーリングを受ける時の注意点
最後に、エステサロンでハーブピーリングを受ける際の注意点として、以下の3つについてお伝えしていきます。
- 十分な紫外線対策を行う
- ダウンタイム中のNG行動を避ける
- 肌への刺激を最小限に抑える
これらの注意点も踏まえながら、エステサロンでの説明もよく聞いてから施術を受けるようにしましょう。
十分な紫外線対策を行う
ハーブピーリングの施術後は、肌が非常にデリケートな状態になっているため、十分な紫外線対策を行いましょう。肌への刺激になる日焼け止めも最小限に抑えて、日傘や防止などを活用して肌へのダメージを防ぐことが大切です。
紫外線の多い時期には施術後のトラブルが発生しやすくなるので、紫外線の少ない曇りの日や雨の日、冬の時期などを選んで施術を予約するのがおすすめです。
ダウンタイム中のNG行動を避ける
ハーブピーリングの効果を保つためにも、施術後のダウンタイム中にはNG行動をしっかり避けるようにしてください。当日中のメイク・洗顔を避けることはもちろん、ハウスダストや花粉などにできるだけ触れないようにしたり、紫外線対策を施したりすることが重要です。
他にもエステティシャンから指示された注意事項は、きちんと守るようにしましょう。
肌への刺激を最小限に抑える
ハーブピーリングの施術後は、肌への刺激を最小限に抑えるようにしましょう。脱毛サロンに通ったり、ストレスの多い環境で過ごしたりすることは肌への悪影響になるので、避けるようにしてください。過度な汗も肌への刺激になるので、施術後は入浴やサウナ、運動なども控えた方が良いでしょう。
施術後はどのように過ごしたらいいか不安な方は、施術の際にエステティシャンに相談することをおすすめします。
まとめ
ハーブピーリングは天然成分を肌に浸透させることで、内側から肌の新陳代謝を高める施術です。ニキビ跡の改善やエイジングケアなど、さまざまな肌トラブルに効果があるので、男性・女性を問わず人気のエステメニューとなっています。
ただしハーブピーリングにはダウンタイムが存在し、施術後2日〜3日ほどは赤みや痛みが強くなるケースがあるほか、メイク・洗顔などのNG行動もあります。花粉症や紫外線を避けることも重要なので、事前に施術を受けるスケジュールを調整しておくことが大切です。
本記事で紹介してきた効果や注意点を理解して、ハーブピーリングを受けるようにしましょう。
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