業務用脱毛器には、光源となるランプの照射回数に上限が設けられており、総ショット数を使い切るとランプ交換が必要となります。そのため業務用脱毛器の際には、1回のランプ交換あたりの総ショット数から、1ショットあたりの単価を計算して比較することが重要になります。
また、1ショットあたりの単価が低かったとしても、施術部位への往復照射が必要になるなど、1回の施術で必要な照射回数が多い脱毛器ほど、コストパフォーマンスは低下してしまいます。
そこで本記事では、業務用脱毛器を使う際に施術1回あたりでどのくらいの照射回数が必要となるのかを、施術部位ごとに一覧でご紹介します。ランニングコストが抑えられる業務用脱毛器を選ぶための、総ショット数や1ショット単価の比較についてもご紹介しているので、コストパフォーマンスを重視して脱毛器を選びたい方はぜひ最後までご覧ください。
業務用脱毛器の適切な照射回数は「照射範囲」によって決まる
まず業務用脱毛器を使った施術では、1回の施術で必要となる照射回数は「照射範囲」によって変動することを覚えておきましょう。
つまり、業務用脱毛器のハンドピースが1度に広い範囲に光を照射できるものほど、照射回数が少なくなりコストパフォーマンスに優れるイメージです。一方でハンドピースが小さく1回の照射範囲が狭いマシンでは、1度の施術で照射回数が多くなる傾向にあるため、コストパフォーマンスが低下します。
業務用脱毛器の一般的なハンドピースであれば、照射面積は約7cm2(= 1.5cm × 5cm)の大きさが目安となります。ワキやVIOなど狭い範囲の脱毛であれば、10ショット〜20ショットほどで収まることも多いですが、背中や太もも・ひざ下の脱毛では200ショット近い照射回数を必要とすることもあります。
ただし、照射範囲が広いマシンが必ずしも優れているというわけではなく、照射範囲が広い代わりに光が分散して出力が低下してしまうと、往復照射が必要になるなどコストパフォーマンスが低下する原因になるので注意が必要です。
施術部位ごとの脱毛器の照射回数一覧
続いて、業務用脱毛器でどのくらいの照射回数が必要になるのか、施術部位ごとの目安を一覧でご紹介します。
施術部位 | 照射回数 |
---|---|
全身 | 1,000~2,000ショット |
両脇 | 20ショット |
Vライン | 15ショット |
Iライン | 10ショット |
Oライン | 5ショット |
ヒゲ | 40ショット |
胸 | 30ショット |
お腹 | 30ショット |
背中 | 180ショット |
お尻 | 40ショット |
両ひじ上 | 120ショット |
両ひじ周り | 20ショット |
両ひじ下 | 140ショット |
両ひざ上 | 180ショット |
両ひざ周り | 40ショット |
両ひざ下 | 160ショット |
両脇やVIOライン、メンズ脱毛ではヒゲ脱毛など、人気の部位は40ショット以下で収まることが多く、お客様にとっても脱毛サロンにとってもコストパフォーマンスが良い施術であることがわかります。一方で、広い面積への照射が必要となる背中・太もも・ひざ下の脱毛では、必要な照射回数が増加します。
なお、今回ご紹介したのは、あくまでも平均的な照射回数であり、必要なショット数には個人差も大きく現れます。特に体格による差が大きく、男性よりも女性の方が照射回数は少なく、大人よりも子どもの方が照射回数が少なくなる傾向があります。
業務用脱毛器の照射可能な回数(総ショット数)とは?
業務用脱毛器に搭載されている光源ランプには、マシンごとに照射回数の上限が定められています。照射回数の上限は「総ショット数」とも呼ばれ、ランプの交換費用を総ショット数で割ると、1ショットあたりの単価を計算することが可能です。
たとえば、1ショットあたりの単価が1円の業務用脱毛器で、全身脱毛に2,000ショット使用する場合には、施術1回につき2,000円のコストが発生する計算です。一方で1ショットあたりの単価が0.1円の場合には、同じ全身脱毛でも200円のコストで収まります。
業務用脱毛器のランニングコストを抑えられると、脱毛料金を安く設定できたり、利益の大きい脱毛コースを用意できたりするので、総ショット数や1ショットあたりの単価計算は非常に重要です。
業務用脱毛器のランニングコストを抑える方法
業務用脱毛器のランニングコストを抑えるためには、マシンの照射回数を確認することに加えて、下記のような方法でマシンを選ぶことも効果的です。
- ランプ交換が無料のメーカーを選ぶ
- 保証期間が長い脱毛器を選ぶ
- LED脱毛を搭載した脱毛器を選ぶ
これらの方法でランニングコストを抑えられる理由について、一つずつ解説していきます。
ランプ交換が無料のメーカーを選ぶ
業務用脱毛器を販売するメーカーの中には、1年目のランプ交換が無料になるなどのキャンペーンを実施しているところがあります。ランプ交換が無料になるということは、照射回数を気にせず業務用脱毛器を施術に利用できるため、照射漏れを防ぎ脱毛効果を実感しやすくなるメリットがあります。
お客様の体感としても、丁寧に施術してもらえているという印象につながり、口コミ・評価が改善する可能性が高いです。ただし必要以上に照射回数を増やしてしまうと、肌へのダメージが大きくなり、肌トラブルの原因になるため注意しましょう。
保証期間が長い脱毛器を選ぶ
業務用脱毛器の保証期間が長く、万が一の故障・トラブルでも費用が抑えられるメーカーを選ぶことも重要です。照射回数以外にも、業務用脱毛器はメンテナンス・修理費用がランニングコストの大きな割合を占めることがあります。たとえば、製品保証が1年に設定されているマシンで、2年目にマシンが不具合を起こした場合、高額な修理費用や買い替え費用が必要になることも考えられます。
一方で、保証期間が3年〜5年と長く設定されている業務用脱毛器であれば、万が一の故障・トラブルでもメーカーの無償対応を受けられるメリットがあります。保証期間中にメーカーの研修や経営支援を受けられるマシンを選ぶと、業務用脱毛器の導入費用を早期に回収しやすくなるでしょう。
ちなみに株式会社b-modelsが手掛ける業務用脱毛機器「イデアライト」は、保証期間が5年に設定されており、1年間の製品保証が多い業界の中でも非常に長いサポート期間が用意されています。そのため長く安心して使える脱毛器を探している方や、ランニングコストを抑えたいと考えている方にもおすすめの1台となっています。
イデアライトの特徴やランニングコストについて詳しくは、下記のページも参考にしてみてください。
業務用脱毛器「イデアライト」製品ページはこちら
LED脱毛を搭載した脱毛器を選ぶ
ランニングコストを重視して業務用脱毛器を導入したい場合、LED脱毛という脱毛方式を搭載したマシンを選ぶのも効果的です。LED脱毛は、照明などでも使われるLEDの光を光源とした脱毛方式で、ランプの寿命が非常に長いことが大きな特徴です。
一般的な光脱毛のマシンであれば、約50万回の照射回数でランプ交換が必要になるのに対して、LED脱毛は約2,000万回の照射回数を上限としています。単純計算で40倍のショット数になるため、現実的にはランプ交換がほぼ必要なくなります。
そのためランプ交換費用がほぼ発生せず、ランニングコストを最小限に抑えられるというメリットがあるので、コスト面を重視する方はLED脱毛に対応するマシンを検討してみるのもおすすめです。ただしLED脱毛を搭載した業務用脱毛器は、照射範囲がやや小さい傾向にあり、一般的な光脱毛よりも1回の施術で必要な照射回数が増える点には注意が必要です。
業務用脱毛器の照射回数についてよくある質問
最後に、業務用脱毛器の照射回数に関して、エステ機器メーカーである株式会社b-modelsによく寄せられる質問に対して回答します。
Q.業務用脱毛器は往復照射した方が良い?
施術時に往復照射が必要になるかどうかは、業務用脱毛器の仕様によって異なります。連射しても出力が落ちないマシンであれば、1回の照射で十分な脱毛効果を得られるため、あえて往復照射を行う必要はありません。一方で出力が低く照射回数を増やさなければ脱毛効果が低下するマシンでは、往復照射が必須となっているケースもあります。
なお、往復照射が不要のマシンであっても、照射漏れを防ぎお客様の体感を改善するために、意図的に照射回数を増やす脱毛サロンも多くあります。ただし必要以上の照射は肌へのダメージを招き、ランニングコストの上昇にもつながるため注意が必要です。
Q.業務用脱毛器のランプ交換費用はどのくらい?
一般的な光脱毛で使われる業務用脱毛器であれば、ランプ交換費用は10万円〜20万円が相場です。LED脱毛の場合は交換費用が高額になるなど、脱毛方式やメーカーによってもランプ交換費用は変動するため、導入する際にランプ交換費用を問い合わせておくと安心です。
Q.業務用脱毛器を選ぶ時のポイントは?
業務用脱毛器を選ぶ際には、搭載されている脱毛方式やランニングコスト、施術スピードなどを考慮して比較・検討するのがおすすめです。業務用脱毛器は、本体価格が100万円〜500万円と高額になるため、月額払いやレンタルプランに対応しているメーカーを選ぶと、初期費用を安く抑えることができます。
また、業務用脱毛器選びでは、メーカーによる導入後のアフターフォローを重視して選ぶことも重要です。業務用脱毛器は導入すればすぐに売上が増えるわけではなく、適切な集客方法や料金設定、クロージングを行う必要があります。このような導入後の売上アップを支援してくれるメーカーなら、脱毛器本体の費用も素早く回収できるでしょう。
なお、業務用脱毛器選びのポイントや、具体的なおすすめマシンについては、下記のページも参考にしてみてください。
関連記事:業務用脱毛機器・脱毛マシンのオススメ30選!サロンにあった脱毛マシンが見つかる
Q.LED脱毛とはどんな脱毛方式?
LED脱毛は、光源ランプにLEDを使用した比較的新しい脱毛方式で、SHR脱毛と同様に毛根の「バルジ領域」にダメージを与える仕組みです。痛みが少ない点や肌質・毛質を問わず施術できる点はSHR脱毛と共通していますが、LED脱毛はランニングコストが非常に低く、本体価格が割高である点が特徴的です。
LED脱毛に対応する脱毛器は、ランプ交換がほぼ不要になるためランプ交換費用が抑えられるほか、省エネルギーでの照射が可能なので月々の電気代も節約できます。一方でLED脱毛に対応したマシンがまだまだ少なく本体価格も高額なほか、照射範囲が狭いので1回の施術で照射回数が増える傾向にある点にご注意ください。
LED脱毛の仕組みやメリット・デメリットについて詳しくは、下記のページも参考にしてみてください。
関連記事:LED脱毛とは?特徴や仕組み、レーザー脱毛との違いを解説
Q.ランニングコストが安いおすすめの業務用脱毛器は?
照射回数やランニングコストを重視して業務用脱毛器を導入したいサロンオーナー様におすすめなのが、株式会社b-modelsの業務用脱毛器「イデアライト」です。
イデアライトは、1ショット0.1円の優れたコストパフォーマンスを備えており、初期費用不要・月額24,000円で導入可能な支払い方法にも対応している点が特徴です。
脱毛方式には、IPL・SHR・E-lightの3種類に対応しており、レディース・メンズ・キッズ向けの専用モードも備えているので、お客様一人ひとりに合わせた施術も可能です。
イデアライトは現在、1年間ランプ交換費用が無料となるキャンペーンを実施しているので、興味がある方は下記のページからお気軽にお問い合わせください。
業務用脱毛器「イデアライト」製品ページはこちら
まとめ
業務用脱毛器の適切な照射回数は、全身脱毛で1,000〜2,000ショット、両脇で20ショット、ヒゲは40ショットなど、部位ごとに照射回数の目安が存在します。しかし施術で必要となる照射回数は、業務用脱毛器が1回でどれだけの範囲に照射できるかによって決まるため、照射範囲が広いマシンを選ぶことで照射回数を減らすことが可能です。
また、業務用脱毛器には1回のランプ交換で使用できる照射回数の上限(総ショット数)が定められており、一定の照射回数を重ねるとランプ交換費用が発生します。ランプ交換費用は業務用脱毛器のランニングコストの大きな割合を占めているので、総ショット数とランプ交換費用から1ショットあたりの単価を計算し、コストパフォーマンスに優れたマシンを比較・検討するのが大切です。
本記事でご紹介してきた部位ごとの照射回数や、ランニングコストの計算方法を踏まえて、ご自身のサロンに最適な1台を選びましょう。