ワイコ水光ピールは、⽇本でも3,000以上のクリニックで導⼊されている世界的クリニックブランド「WiQo®」のエステ版として開発・リリースされ、現在エステサロン業界で注目を集めています。1回の施術でもレーザー治療のような効果が期待でき、ダウンタイムがほとんどなく施術後すぐにメイクもできることから美容に関心の高いお客様の好評を得ています。また、最近では「♯エステ以上クリニック未満」としてSNSでも話題になっているため、さまざまな投稿を目にされたオーナー様も多いのではないでしょうか。
本記事では、ワイコ水光ピールに期待できる効果やエステサロンに導入する際の費用など、詳しく解説していきます。ワイコ水光ピールの導入をご検討中のオーナー様は、ぜひ参考になさってください。
ワイコ水光ピールとは
ワイコ水光ピールは、美容皮膚科分野で世界的に普及している「PRX-T33」(マッサージピール)の開発者として有名なイタリアの皮膚科医、Dr. Rossana Castellanaによって開発されました。クリニック医薬品である「マッサージピール」「コラーゲンピール」の医薬品成分を、同等の効果が期待できる化粧品成分に置き換え、さらにアジア人の肌に合わせて改良したのがワイコ水光ピールです。マッサージピールやコラーゲンピールは医師管理の元での取り扱いが必要な「医薬品」ですが、ワイコ水光ピールは医薬品成分を使用しておらず「化粧品」に分類されるため、エステサロンでも導入が可能になっています。
ワイコ水光ピールのいちばんの特徴は、剥けない浸透型ピーリングであることです。クエン酸・フィチン酸・ホロシステイン酸・トリクロロ酢酸アンモニウムの4つの成分を肌に浸透させることで、施術後すぐに肌質の改善やハリ・ツヤ感の向上、リフティング効果を実感することができます。
ワイコ水光ピールで期待できる効果
ここでは、ワイコ水光ピールに期待できる効果のなかから、「コラーゲン活性化によりハリ・ツヤを実感できる」「メラニンの生成をおさえてシミやくすみを防ぐ」「毛穴の開きやニキビ跡への効果が期待できる」の3点をピックアップして解説していきます。
コラーゲン活性化によりハリ・ツヤを実感できる
ワイコ水光ピールに含まれるトリクロロ酢酸アンモニウムには、コラーゲンの生成を促す作用があります。さらに、トリクロロ酢酸アンモニウムに含まれる天然棘状成分の作用により、ワイコ水光ピールの成分がしっかりと肌の奥まで行き届きます。
コラーゲンは、加齢とともに生成量が減少して肌のハリや弾力も損なわれていきます。しかし、ワイコ水光ピールの施術をおこないコラーゲンが再び活性化することで、ハリやツヤを実感することができます。
メラニンの生成をおさえてシミやくすみを防ぐ
ワイコ水光ピールの成分のひとつであるホモシステイン酸には、角質層に働きかけてメラニンの生成をおさえる作用があります。そのため、シミやくすみを防ぐことによって肌のトーンを整えていくことができます。
ホモシステイン酸を含む製品は、非常に複雑な技術によって製造されています。そのため、エステサロンで取り扱われるさまざまな製品のなかでも、ホモシステイン酸が含まれているものはごくまれです。その点からも、ワイコ水光ピールはエステサロンの施術として貴重な存在であるといえるでしょう。
毛穴の開きやニキビ跡への効果が期待できる
毛穴の開きやニキビ跡にも、ワイコ水光ピールの施術による効果が期待できます。米ぬか由来の植物成分であるフィチン酸にはキレーション(毒素排出)作用があるため、角質層に働きかけることで古い角質や皮脂が除去されて毛穴の引き締めを助けます。
もうひとつの成分であるクエン酸も、フィチン酸と同様に角質層に働きかけます。ソフトなピーリング作用により角質層の粘着力をゆるめ、ニキビ跡の凹凸や肌のキメを整えます。
ワイコ水光ピール施術の流れ
ワイコ水光ピールの施術を安全におこなうには、それぞれのプロセスにおいて押さえておくべきポイントがあります。ここでは、「事前カウンセリングとパッチテスト」「施術手順と所要時間」「アフターケアと注意点」について詳しく解説していきます。
事前カウンセリングとパッチテスト
ワイコ水光ピールの施術を希望されるお客様に対しては、必ず専門スタッフによる事前カウンセリングを実施します。肌の状態やお悩み、アレルギーの有無などを確認し、施術の可否を判断するためです。
また、カウンセリングではお客様の状態や要望をヒアリングするだけではなく、禁忌事項についてもしっかりと説明する必要があります。たとえば、以下の内容にあてはまる場合は施術をおこなうことができません。
- 脂漏性皮膚炎
- 皮膚に炎症がある(日焼け直後・アトピーなど)
- 極度の敏感肌
- 皮疹またはヘルベス発疹
- 成分に対するアレルギーがある(TCAやコウジ酸)
- 妊娠または授乳中
- トレチノインやニキビ治療薬、ピーリング薬を使用中である(1週間前に休止が必要)
- 赤い炎症をともなうニキビがある
さらに、敏感肌やアレルギーの可能性があるお客様には事前にパッチテストをおこないます。パッチテストにより安全性を確認することは、施術後のトラブルを防ぐことにもつながります。そのため、事前カウンセリングでしっかりとお客様の状態を把握し、パッチテストの必要性を的確に判断することが重要です。
施術手順と所要時間
ワイコ水光ピールの施術手順は、以下のとおりです。
- クレンジングで肌を清潔に整える
- ピーリング剤を塗布し、肌に浸透させる
- ピーリング剤を拭き取る
- 保湿ケア(イオン導入やソノイオン導入を組み合わせる場合もあり)
施術時間は、ピーリングのみの場合は約30分、イオン導入と組み合わせると60分、ソノイオン導入と組み合わせると80分程度です。肌の状態や施術範囲によって多少の差はありますが、比較的短時間で受けられることが特徴です。
アフターケアと注意点
ワイコ水光ピールにはダウンタイムがほとんどないことも魅力のひとつですが、お客様自身によるアフターケアが必須です。そのため、事前カウンセリングや施術時に、アフターケアの方法や注意点についても説明をすることが必要です。施術後のアフターケアと注意点は、以下のとおりです。
- 施術当日のクレンジングは避け、翌日から通常ケアを再開する
- 刺激の強いスキンケア製品は控える
- 紫外線対策を徹底する(SPF50以上の日焼け止めを使用する)
- 肌の乾燥を防ぐために、しっかりと保湿する
- 施術の2~3日後に皮が剥がれることがあるが、その場合は自然に剥がれるのを待つ(無理に剥がすと肌を傷つける原因になるため)
ワイコ水光ピールを施術する頻度はどのくらい?
ワイコ水光ピールは1回の施術でも効果を実感できますが、複数回の施術をおこなうことでより高い効果を得ることができます。初回から3〜5回目までは、7日〜2週間に1回のペースでの施術が理想的だとされています。この間隔で施術を続けると肌の状態が整い、お客様自身もより高い効果を実感することができます。
3〜5回の施術完了後、ワイコ水光ピールの効果は約4〜6か月程度持続しますが、30日~40日に1回のメンテナンス施術が推奨されています。ただし、お客様の肌の状態や年齢、ライフスタイルによって適した施術の頻度にも差があります。必要に応じてカウンセリングをおこない、お客様にとって最適なサイクルでの施術を提案できるようにしましょう。
ワイコ水光ピールを導入するメリット・デメリット
ワイコ水光ピールは、エステサロン向けに開発された製品で「化粧品」に分類されます。しかし、美容クリニックで扱っている「医薬品」のマッサージピールやコラーゲンピールと同等の効果が期待できるため、導入には多くのメリットがあります。しかし、メリットだけではなくデメリットも同様にあるため、導入の際には慎重に検討することが必要です。
【ワイコ水光ピールを導入するメリット】
他店との差別化ができる
ワイコ水光ピールは日本でリリースされてから日も浅く、ほかの施術よりは認知度の面で若干遅れをとっています。そのため、早いタイミングで導入することによって他店との差別化を図ることができます。また、最近はSNSで話題になっていることもあり、ワイコ水光ピールの導入によって新規顧客獲得のチャンスも広がっていくと考えられます。
高い顧客満足度が期待できる
マッサージピールやコラーゲンピールは、美容クリニックにおいて非常に人気のある施術です。ワイコ水光ピールは、エステサロンでおこなえる施術でありながらマッサージピールやコラーゲンピールと同等の効果が得られるため、顧客満足度の向上が期待できます。さらに、美容クリニックでの施術に抵抗があるというお客様も新たに獲得できる可能性があります。
客単価アップにつながる
ワイコ水光ピールは、1回あたりの料金設定が比較的高めです。1回の施術でも効果は実感できますが、お客様に対して複数回の施術がより効果的であることを訴求することができれば、トータルでの売上アップが見込めます。客単価の高いメニューを導入することで売上の拡大につなげることができます。
【ワイコ水光ピールを導入するデメリット】
初期投資が必要
ワイコ水光ピールを導入するには、まずピーリング剤と使用する機器の購入が必要です。また、スタッフのトレーニング費用などを考慮するとまとまった額の初期投資が発生するため、資金面での準備が求められます。
専門的な知識と施術スキルが必要
ワイコ水光ピールもエステサロンでのほかの施術と同様に、お客様の肌に直接働きかける施術です。そのため、施術の効果と安全性を担保するには、ワイコ水光ピールに関する専門的な知識と施術スキルが不可欠です。加えて、お客様に対して適切なカウンセリングや説明をおこなえるよう、スタッフへのトレーニングを徹底することも重要なポイントです。
慎重な顧客対応が求められる
ワイコ水光ピールは、施術後に肌トラブルを引き起こすリスクがゼロではありません。トラブルが起きた際の対応を誤ると、大きなクレームにつながりかねません。そのため、丁寧な事前カウンセリングと的確なアフターフォローが求められます。
以上のように、ワイコ水光ピールの導入にはメリットとデメリットがそれぞれあります。エステサロンの新メニューとして収益アップが期待できる一方、資金の準備や専門的な知識・スキルを備えたスタッフの確保など、いくつかの課題をクリアしなければなりません。そのため、自店の強みや顧客層を分析したうえで慎重に検討する必要があります。
ワイコ水光ピールの導入費用
ワイコ水光ピールを導入する際には、ピーリング剤の購入や専用機器導入などの費用が発生します。ここでは、「ピーリング剤の価格と使用量目安」「専用機器の必要性と費用」について詳しく解説していきます。
ピーリング剤の価格と使用量目安
ワイコ水光ピールは、1回の施術で2〜5ml程度のピーリング剤を使用します。1回3ml使用すると仮定して計算すると、100mlのピーリング剤で約33回の施術が可能です。
ピーリング剤の価格はメーカーや販売代理店によって異なりますが、100mlのピーリング剤が2万円前後で販売されているケースが多いようです。つまり、1回あたりのピーリング剤使用コストは、600〜1,000円程度となります。
導入初期はお客様の反応をみて少量から仕入れ、徐々に購入量を増やしていくとよいでしょう。在庫管理を適切におこない、無駄なコストを抑えることが大切です。
専用機器の必要性と費用
ワイコ水光ピールを導入する際、専用の機器は必ずしも必要ではありません。なぜなら、手技のみでも十分な効果が得られるためです。ただし、イオン導入やソノイオン導入と組み合わせることで、より高い効果を期待することができます。
イオン導入器は10万円前後、ソノイオン導入器は20〜30万円程度が相場です。すでに導入している機器があれば追加コストは発生しませんが、新たに購入する場合は初期投資として考慮する必要があります。初期投資の額が増えることにはなりますが、専用機器を導入することで施術メニューのバリエーションが増え、客単価アップにつながる可能性があります。費用対効果を見極めたうえで専用機器の導入を検討してください。
以上のように、ワイコ水光ピールの導入にかかる費用は、ピーリング剤の購入と専用機器導入の費用がおもなものとなります。初期投資をできるだけ抑えながら効果的なメニュー展開を図ることが、ワイコ水光ピールの導入成功の鍵となるでしょう。
ワイコ水光ピールを導入する際の注意点
ワイコ水光ピールは、エステサロンにとって魅力的な施術メニューですが、導入する際にはいくつかの注意点があります。ここでは、「正規取扱店のみ導入が可能」「資格取得と専門知識の習得が必須」「免責書面の用意とカウンセリングの徹底」の3点について詳しく解説していきます。
正規取扱店のみ導入が可能
ワイコ水光ピールは正規取扱店のみが導入できるシステムになっており、正規取扱店になるためにはメーカーや販売代理店が実施する講習会を受講する必要があります。正規取扱店以外での導入は認められておらず、万が一不正な導入が発覚した場合は法的責任を問われる可能性があります。導入する際は必ず正規の手順を踏むようにしましょう。
資格取得と専門知識の習得が必須
ワイコ水光ピールは、肌に直接働きかける施術です。お客様の安全を担保するためには、施術者が専門的な知識とスキルをもっていることが不可欠です。
ワイコ水光ピールの施術資格を取得するには、所定の講習を受講したうえで筆記試験と実技試験に合格する必要があります。さらに、肌の構造やトラブルの原因、美容成分の働きなど、幅広い知識を習得することが求められます。
また、資格取得後も定期的に最新の情報をキャッチアップし、スキルを磨いていくことが大切です。お客様に安心して施術を受けていただくために、専門家としての自覚をもって知識とスキルの向上に努めましょう。
免責書面の用意とカウンセリングの徹底
ワイコ水光ピールは肌への刺激が少ない施術ですが、まれにアレルギー反応が出る可能性があります。トラブルを未然に防ぐためには、施術前のカウンセリングを徹底し、お客様の肌の状態や体調をしっかりと把握しておかなければなりません。
また、施術にともなうリスクについてお客様に十分に説明したうえで同意を得ることも必要です。免責書面にお客様のサインをいただくことで、トラブル発生時の責任範囲を明確にしておくことができます。
同様に施術後のアフターフォローも重要です。お客様の肌の状態を確認し、アウターケアや施術後の注意点についてしっかり説明をしましょう。万が一トラブルが発生した場合は、速やかに専門医と連携して適切な対応をしてください。
まとめ
ワイコ水光ピールは、マッサージピールやコラーゲンピールと同等の効果が得られ、エステサロンでも扱えるピーリングとして開発されました。導入には一定の初期費用と専門知識・スキルが必要ですが、新たな施術メニューとして他店との差別化を図れる可能性をもっています。
施術後すぐに効果を実感できるワイコ水光ピールを導入することで、リピータであるお客様の満足度向上が期待できるだけではなく、新規顧客獲得のチャンスも得られるでしょう。ワイコ水光ピールにご興味のあるオーナー様は、ぜひこの機会に導入を検討されてはいかがでしょうか。
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