「ララピール」という美容施術をご存じでしょうか。韓国発祥のピーリングで、肌への負担を抑えながら肌を正常な状態へ導く新しい美容法として注目を集めています。世界初の美容成分を配合し、優れた話題性でSNSを賑わせているララピールをエステサロンで導入する際のメリットやデメリット、導入費用についてご紹介します。
ララピールとは?
「ララピール」とは、美容大国・韓国で3000以上の美容クリニックが使用している新しいピーリングです。美容外科などの医師として20年以上のキャリアを持ち、病院の経営・運営を行っているキムジンヒ氏が開発しました。
世界初の特許成分を含んでおり、韓国を始めとする海外では医療クリニックで取り扱っている技術。日本ではエステサロンで使用することが可能です。
ララピールは韓国の消費者人気ランキングでNo.1を受賞している非常に人気の高い美容施術です。日本でもTikTokなどのSNSで400万回以上再生されたワードとなりました。
ララピールの成分
ララピールは世界初のLHAと特許成分P-Sol(アルカリ)を統合した製品です。
- LHA(リボヒドロキシ酸=カプリロイルサリチル酸):基底層まで徐々に浸透し、角質剥離と同じ過程で角質を除去。安全で刺激なく皮膚のバリアを保護することで肌を正常化させます。
- P-Sol:深い浸透力が線維細胞の活性化を促します。皮膚表面を保護しながらタンパク質と脂質の皮膚バリアを生成。コラーゲンや線維細胞を再構築へ導きます。
- Lipids:リン脂質成分です。損傷した皮膚を保護する役目があります。
ララピーリングは、従来のピーリング(Peeling:剝く・剥離)ではなく、Filling(満たす)という全く新しい技術です。それぞれの特徴についてさらに詳しく見ていきましょう。
LHA(リボヒドロキシ酸=カプリロイルサリチル酸)
世界的な企業であるロレアル社が開発した新しい成分であるLHA(カプリロイルサリチル酸)は、ゆっくり確実に基底層まで浸透します。通常の角質脱落と似たプロセスを通じて角質を取り除き、アルカリの皮膚溶解を完全化。真皮層の再生を促進、安全かつ刺激なく皮膚バリアを保護して正常化する新しい技術です。
単に角質細胞の結合を強制的に切断する従来の酸とは異なり、 LHAは非常に高い親和性と遅い浸透速度で均一な角質除去が可能です。LHAはメラノソームクラスターの頻度を減少させ、 基底表皮の厚みを増します。LHAはニキビに対して高い親和性を持ち、ニキビの多い肌状態を改善する抗菌効果がある他、従来のピーリング成分と比較して1.4倍以上のシミ・シワへの効果が検証済みです。
P-Sol
表皮を刺激しながら深い浸透力で線維細胞の活性化を誘導します。皮膚表面を保護しつつタンパク質と脂質の皮膚バリアを生成して、コラーゲンや繊維組織を再構築。自然成分を特許製造技術で完成させたALKALI、P-SOL独自の高い角質およびメラニン溶解力が証明されています。
Lipids
リン脂質成分で、角質層に似た天然代替皮膚構造としての役割を果たします。傷ついた皮膚が正常な状態に回復するまで皮膚の代わりになるわけです。
従来のピーリングとの比較
これまでのピーリングはAHA、BHA、PHAなどと呼ばれていたもので、肌の表面の角質を剥離させるタイプでした。肌はつるつるになり、ターンオーバーを促進。その分肌への刺激は強く、痛みを伴うこともあります。肌が向けることで皮膚が薄くなり、乾燥しやすい状態になるのです。
皮膚のバリア機能も低下してしまうため、紫外線など外部からのダメージに対して弱くなるというデメリットも指摘されています。ニキビや毛穴の開きがかえって悪化したりするケースもありました。
元々肌の弱い人やアトピー体質の人、肌に疾患のある人に施術することはできませんでした。さらに、効果は肌の表面のみであり、内部まで浸透するわけではありません。
ララピールの種類
ララピールにはベーシックとウルトラの2種類があります。両者は成分構成、浸透深度、塗布回数、放置時間、機能と効果などに違いがあります。
ベーシックはディープクレンジング効果や皮膚表面の厚みを均一化するもので、ウルトラは均一化に加えて皮膚の吸収率を高める働きが期待できるでしょう。実際の施術では、この2種類をどちらも使って行われます。
ララピールと併用できる施術
ララピールと併用することで相乗効果の得られる施術として、以下が挙げられます。
- プラズマ
- リフトアップ施術
- ポレーション
- アンプル/ブースター
プラズマ
エステ用に開発された専用機器でプラズマを肌に当てることで様々な効果をもたらします。プラズマ機器による施術は肌へのダメージが少なく、優れた殺菌能力と肌の奥深くまで届くアプローチで親水性をアップ。ララピールとの相性が大変良く、組み合わせて施術することでお互いの良さを引き出すことが可能です。
リフトアップ施術
真皮内の再生過程をより早く確実に促進させ、リフトアップ効果を長続きさせます。
ポレーション
ポレーション(エレクトロポレーション)とは電気穿孔法とも呼ばれ、特殊な電気パルスによって皮膚に一時的に小さな穴を開けて美容成分を浸透させる施術です。ララピールのピーリングによって美容液が通常よりも導入しやすくなるため、より高い効果を得られます。
アンプル/ブースター
アンプル(アンプルショット)とは炭酸エステによって毛穴ケアや血行促進ができる洗顔フォームです。ブースターは高い保湿機能で化粧水などの浸透を手助けします。ララピール後の肌の再生効果をさらに高めていくことが可能です。
ララピールで期待できる効果
ララピールの施術で期待できる効果は以下の通りです。
- 肌を健康で美しい状態にする
- 肌を再生しながら引き締め・引き上げる
- 弾力、潤いのある肌になれる
- くすみをケアし明るい肌にする
- 小じわや乾燥を改善する
- 低刺激で敏感肌の方にも施術できる
ララピールの施術の流れ
ララピールの施術の主な流れは、以下の通りです。
- カウンセリング
- 洗顔
- マイクロバブルクレンジング
- ララピールベーシック
- ララピールウルトラ
- 美容液パック
1.カウンセリング
肌質や肌悩み、特に気になる箇所や希望などを丁寧にカウンセリング。施術をして問題ないようであれば次の工程に移ります。
2.洗顔
まずは洗顔を行います。
3.マイクロバブルクレンジング
LHA成分を配合したララ専用のフォームを使用。酸素を含んだ柔らかくきめ細かい泡で顔から首にかけて、毛穴をディープクレンジングします。
4.ララピールベーシック
最初はララピールベーシックで肌の表面をケアします。
5.ララピールウルトラ
ララピールウルトラでさらに肌の深い内面までアプローチします。
6.美容液パック
韓国アイドルパックで仕上げます。ツボクサエキス、セラミド、乳酸菌培養エキスなどの美容成分が含まれた透明のパックです。
ララピールの施術頻度
ララピールの施術は最短で1週間に1回です。おすすめの頻度は2週間に1回。肌の状態が改善してきたら、月に1度程度が推奨されています。
ララピール導入のメリット
ララピールをサロンやエステで導入するメリットは、以下の通りです。
- 講習を受けることで誰でも簡単に施術できる
- 安定した効果を短時間で出せる
- 新規集客の話題性がある
- リピーターへの単価アップにつながる
- フェイシャル以外の使用用途もOK
講習を受けることで誰でも簡単に施術できる
ララピールは正規の販売代理店がZOOMによる説明会や導入講習を随時行っています。講習を受けることで誰でも簡単に施術できるため、これまでフェイシャルの経験が浅い方でも安心して導入できるでしょう。
安定した効果を短時間で出せる
ララピールの導入講習を受けることで、エステティシャンによる差がなく安定した効果を出すことが可能です。これからサロン経営を始めようとしている方や、フェイシャルエステが初めてのスタッフでも技量を問わず施術できます。
新規集客の話題性がある
ララピールはSNSでも高い注目を集め、閲覧数も多いワードです。ララピールをタグ付けしてSNSで発信したり、新規のお客様への特典としてララピールの割引クーポンを発行したりすることで、集客のチャンスが広がります。
リピーターへの単価アップにつながる
いつも通ってくれているリピーターの方へも新規メニューとしてアピールできます。普段のメニューにララピールをプラスアルファすることで単価アップを狙えるでしょう。
他のメニューに組み込みやすいところがララピールの強みです。相乗効果も期待できます。
フェイシャル以外の使用用途のOK
ララピールの使用範囲は顔だけに限りません。脱毛後のワキの黒ずみが気になる方や、ブライダルエステで背中をきれいに見せたい方などへも自信を持っておすすめできるメニューです。
ララピール導入のデメリット
ララピールは肌への負担の少ない美容施術ですが、一時的にひりつきやかゆみ、赤みなどが出る場合があります。施術前後の肌の状態には注意しなければなりません。
また、導入自体のデメリットはありませんが、正規ではない業者による販売や講習会が報告されています。不利益を被らないよう、販売元や主催者をよく確認しましょう。
ララピール導入の費用
ララピールの導入費用は初期費用と初期導入セットに分かれます。初期費用が80,000円、初期導入セットが57,000円、合計で137,000円です。
<ララピール導入初期費用内訳>
導入講習費用 | 50,000円 |
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本社認定ディプロマ発行費用 | 20,000円 |
初回サロン登録費用 | 10,000円 |
計 | 80,000円 |
<ララピール初期導入セット内訳>
LHA/LALAピール(BASIC/ULTRA) | 35,000円 |
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マイクロバブルフォーム | 7,000円 |
ララピール専用筆 | 15,000円 |
計 | 137,000円 |
ララピールと併せておすすめしたいのがプラズマ導入活性化マシンと美容液です。LPMシステムトリートメントとして施術すれば、美容医療を超えるほどの効果を発揮できます。LPMシステムトリートメントとは、以下の3つをセットにしたトリートメントメニューです。
L:LHALAPEEL(ララピール)
P:PLAFIT(プラフィット)
M:M PURE CELL(エムピュアセル)
PLAFITはプラズマをエステサロン向けに応用した業務用美容機器で、プラズマと超音波、シミ取りの3つの機能を備えています。痛みやダメージが少なく、ダウンタイムがほとんどないという点はララピールとも共通。PLAFITは肌の表面を整え、肌の深部の分子を一時的に分離させることで美容液の浸透率をアップさせる効果があります。
M Pure Cellは特許技術のある骨髄由来培養細胞液で、162種類のタンパク質含有成分を導入することが可能です。肌の再生や弾力向上、シミ・シワ改善などに効果があります。この3つをセットで行うことで、ピーリングされた肌に効果的に美容液を導入できるでしょう。
PLAFITの導入初期費用は1,800,000円(サロン価格で1,100,000円)、M Pure Cellの導入初期費用は165,000円です。ララピールの導入初期費用と合わせると1,409,900円ですが、初期モニターサロン導入費用として特別に1,244,900円で提供しています。この機会にぜひLPMトリートメントシステムの導入を検討してみてはいかがでしょうか。
ララピールを導入する手順
ララピール導入には正規の講習が必要です。講習完了後、ディプロマが発行され正規導入店として認定されます。
正規とは異なるララピール導入講習が出回っているとの情報があります。講習は必ずLHALALA正規日本販売店で契約してください。講習後には韓国本社からディプロマ発行がありますので確認しましょう。また、ララピールの導入を考えている医療機関のための特別コース「クリニック講習」もありますが、エステサロン講習とは内容や教材が異なります。
ララピール導入講習の流れ
- 公式LINEから講習の希望日程を選択し申し込む
- 講習費用を支払う
- 導入講習に参加する
- 商材を受け取る
- 後日、韓国本社からディプロマが発行される
- 正規導入店として認定を受ける
ララピール導入講習の基本情報
会場 | 東京 |
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資格対象 | エステサロンなどですでにフェイシャルメニューを行っている方 フェイシャル技術未経験の方は事前に要相談 |
講習時間 | 4時間 |
講習内容 | 座学、デモンストレーション、相モデル |
費用内訳 | 本社ディプロマ 技術(座学、デモ、相モデル) 技術動画 ツール提供(画像、キャンペーン提案) オンラインアフターサポート |
ララピールを導入する際の注意点
ララピールを導入する際の注意点を以下にまとめました。
- 導入講習の予約は先着順です。
- 直近1週間以内にビタミンA系の商材をご利用になられた方、ララピール以外のピーリングを受けた方、妊娠中の方は講習の施術を受けられません。
- 施術前後1週間は特に保湿が必要です。
- 導入講習はサロン向けとなっており、一般の方の受講はできません。
- ララピール講習を完了しディプロマが発行された導入店舗の従業員に限り、同店のスタッフに施術方法を教えることができます。
- 導入店舗としての登録のない店舗は、系列店も含めてララピールの施術提供を許可されていません。
- ビタミンA、ビタミンC系を使ったメニューや、レチノールを使用するメニューとは併用できません。
まとめ
ララピールは韓国で話題の新しいピーリングで、美容医療レベルの高い効果を発揮します。世界初のLHA成分とアルカリによって自然なターンオーバーに似たピーリングが可能となりました。低刺激であるため肌の状態によって施術不可になることが少ないのも魅力です。
他のエステメニューとの相性も良く、いつもの施術コースに追加して単価を上げることもできます。正規代理店による導入講習会が実施されているため、技術の習得も安心して行えるでしょう。併用できないメニューがあることや、まれに肌トラブルが発生するリスクはありますが、それらに注意すれば新規サロンオーナーの方にもおすすめの美容メニューです。美容液や導入活性化マシンとの同時導入で、さらにメニューの幅を広がてみてはいかがでしょうか。
※2024年3月時点情報となります。