ハイドラフェイシャルは、様々な肌トラブルを改善でき、肌への負担が少ないことで人気を集めている施術方法です。しかし、ハイドラフェイシャルにはエステと医療の2種類があり、それぞれの違いが気になっている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、ハイドラフェイシャルの基本知識から、エステと医療での違い、具体的な効果、業務用機器を選ぶポイントに至るまで、詳しく確認していきます。
ハイドラフェイシャルを利用しようか迷っている人はもちろん、これからエステサロンの経営を始める方、新しくエステマシンの導入をお考えの方にも有益な内容です。ぜひ最後までご覧ください。
ハイドラフェイシャルとは?
ハイドラフェイシャルとは、肌に潤いを与えつつ毛穴に詰まった汚れを除去するピーリング施術です。水流と刺激性の低いピーリング溶剤を利用した施術なので、従来の方法よりも肌へ与える刺激が少なく、近年人気が高まっています。
ハイドラフェイシャルを行うことで、日常的な洗顔やクレンジングでは落とし切れない汚れや、古い角栓などを効果的に除去することができます。そのため、施術直後から肌触りの違いを実感できます。
ハイドラフェイシャルのエステ用と医療用の違いとは?
ひとくちにハイドラフェイシャルといっても、厳密にはエステ用と医療用の2種類が存在し、それぞれに違いがあります。
エステ用のハイドラフェイシャルは、溶剤の濃度が薄く安全性が高いため、一般的なエステサロンでの施術が可能です。エステ用のハイドラフェイシャルは、「ハイドロピーリング」と呼んで医療用と区別されることもあります。
その一方、医療用のハイドラフェイシャルは、エステ用より高い濃度の溶剤を使うため、強い効果を得られます。しかし、万一のトラブルに備えるため、医療資格を持った専門家(医師)による施術が必要です。
このように、エステ用と医療用の違いは、主に使われる溶剤の濃度にあります。そのため、機材自体の違いはあまりありません。
ハイドラフェイシャルとその他ケア方法との違い
ハイドラフェイシャルと他のケア方法との間には、様々な違いがあります。
ここでは、代表的な3つのケア方法を例にとり、それぞれの違いを詳しく確認していきましょう。
ハイドラフェイシャルとケミカルピーリングの違い
ハイドラフェイシャルとケミカルピーリングの違いは、肌への負担の大きさです。
ケミカルピーリングは「ケミカル(化学的な)」という名前の通り、強酸性の薬剤を使って肌表面の角質層を剥がし、新しい肌に再生するターンオーバーを促します。そのため、肌質によってはヒリヒリと薬剤の刺激を強く感じたり、皮がむけたりといった副作用が生じる可能性があります。
その一方、ハイドラフェイシャルは水流の力を活用する施術なので、肌への刺激が非常に穏やかです。肌の潤いを保ちながら角質層を取り除けるため、肌の弱い方でも安心して利用できるでしょう。
ハイドラフェイシャルとダーマペンの違い
ハイドラフェイシャルとダーマペンの違いは、肌に刺激を与えるかどうかにあります。
ダーマペンとは、髪の毛よりも細い極細の針を肌表面に刺し、肌の再生を促す施術方法です。肌に物理的なダメージを与えるため、施術後しばらくは肌が赤くなったり、痛みが出たりする可能性があります。
その一方、ハイドラフェイシャルは肌に直接的な刺激を与えません。渦巻き状の水流の力で汚れを落とすため、施術後に赤みや痛みが出る可能性は低いといえます。
ハイドラフェイシャルとハイドラジェントルの違い
ハイドラフェイシャルと似た「ハイドラジェントル」という施術がありますが、両者はほとんど同じものだと捉えて問題ありません。
もともとハイドラフェイシャルはアメリカの会社によって開発されました。その一方、ハイドラジェントルは美容大国である韓国で開発された製品で、使われる機器や施術手順はほとんど同じものです。
「ジェントル(優しい)」という言葉が使われていることから、ハイドラジェントルは肌への負担が少ない点が特徴的です。しかし、ハイドラフェイシャル自体が肌に優しい施術なので、それほど大きな差はないと考えてよいでしょう。
ハイドラフェイシャルの施術手順
ハイドラフェイシャルは、チップを取り換えながら3ステップの手順で行われます。
それぞれの詳細を確認していきましょう。
手順① クレンジング&ピーリング
まずは、ピーリング剤を加えた水流によって、肌表面に残った角質や皮脂などの汚れを柔らかく浮かしていきます。その後、渦巻き状の水流によって汚れを洗い落とします。これにより、肌の土台が整い、美容成分が浸透しやすい状態になります。
手順② 毛穴ケア
続いて、水流を伴う吸引によって、毛穴に詰まった汚れを取り除きます。このとき、水流には保湿成分が配合されているため、肌に潤いが生まれます。この工程により、毛穴の不純物が無くなり、肌にハリや弾力が出てきます。
手順③ 美容液導入&保湿
最後に、水流を利用して肌全体に美容液を浸透させ、保湿効果を高めていきます。これにより、肌表面に水分が補われ、美しい状態が維持されます。
ハイドラフェイシャルで得られる効果
ハイドラフェイシャルを利用すると、様々な肌トラブルや悩みを解消できます。
ここでは、代表的な3つの効果について、詳細を確認していきましょう。
毛穴の開きや詰まりを改善
ハイドラフェイシャルは、毛穴の中にある汚れや角質を除去するので、毛穴の開きや詰まりを改善させる効果があります。
特に、鼻周辺は顔の他部分より皮脂が多い場所です。そのため、日常的な洗顔やクレンジングでは汚れが落とし切れず、苺鼻などの肌トラブルの原因になります。ハイドラフェイシャルを行えば、毛穴の奥にある汚れも無理なく取り除け、肌をきれいな状態に保てるでしょう。
ニキビや肌荒れの予防
ハイドラフェイシャルには、ニキビや肌荒れを予防する効果もあります。
ハイドラフェイシャルの施術中は美容液が導入されるので、肌の保湿機能が向上し、肌バランスが改善されます。その結果、肌表面のバリア機能が強化され、新たなニキビができにくい、健康的な肌環境を実現できるでしょう。
顔全体の印象をトーンアップ
ハイドラフェイシャルには、顔全体の印象をトーンアップさせる効果もあります。
渦巻き状の水流を利用することで、顔全体の汚れが除去され、肌の透明感が向上します。また、自然な肌の回復を促すため、肌表面にハリや弾力が生まれ、若々しい印象に仕上がります。
ハイドラフェイシャルのメリット
ハイドラフェイシャルの施術を受けると、多くのメリットを得られます。
ここでは、代表的な5つのメリットについて、詳細を確認していきましょう。
施術直後から効果を実感できる
ハイドラフェイシャルには、施術した直後から効果を実感できるメリットがあります。
ハイドラフェイシャルは、1回の施術でも十分な汚れ落ちが期待でき、美容液導入によって保湿も行うので、施術直後から肌がスベスベになります。
ダウンタイムが少ない
ハイドラフェイシャルは、施術後のダウンタイムがない点もメリットです。
強い薬剤を使用するケミカルピーリングの場合、施術後は肌に赤みや腫れが生じることがあるため、それが収まるまでは人目が気になったり、外出しにくかったりします。
しかし、ハイドラフェイシャルの施術は主に水流を利用するので、肌への負担が少ないです。そのため、ダウンタイムを気にせず気軽に利用できるでしょう。
痛みが少ない
ハイドラフェイシャルの施術は、痛みをほとんど感じなくて済む点もメリットでしょう。
強い薬剤や摩擦などで無理に汚れを取るのではなく、水流で浮かして洗い流すアプローチなので、敏感肌の人でも安心して施術を受けられます。
どんな肌タイプの人でも受けやすい
ハイドラフェイシャルは、乾燥肌から脂性肌まで、どんな肌タイプの人でも効果を得られる点もメリットとして挙げられます。
たとえば、カサカサしがちな乾燥肌の人の場合は、保湿成分を多く含んだ美容液を使用して、肌に潤いをプラスします。また、ベタベタしやすい脂性肌の人の場合は、毛穴の汚れを落とす成分を多く配合し、よりしっかりと汚れを洗い流します。
複数の肌トラブルに同時にアプローチできる
ハイドラフェイシャルは、肌トラブルを複数抱えている場合でも、同時に改善させられるメリットもあります。
たとえば、毛穴の奥まで洗浄することで、毛穴の詰まりや開きが改善されます。また、美容液成分が肌全体に浸透することで、乾燥によるシワや肌のたるみなどが軽減されるでしょう。
ハイドラフェイシャルを利用すると肌のキメも整うので、肌質を全体的に改善したい場合にもおすすめです。
ハイドラフェイシャルのデメリット
ハイドラフェイシャルは、基本的にメリットの多い施術方法ですが、場合によってはデメリットに繋がる可能性もあるので注意が必要です。
ここでは、特に気をつけたい4種類のデメリットについて、詳細を確認していきましょう。
施術後は日焼け対策が必要
ハイドラフェイシャルの施術直後は、肌が無防備な状態になっているので、日焼けに注意する必要があります。
肌が弱い人の場合、施術後に直接紫外線を浴びると、肌の炎症やシミ・シワの原因になる可能性があります。そのため、肌細胞が成熟するまでは、日焼け止めや帽子などで日焼け対策を行うようにしましょう。
一時的に痛みや赤みが生じる可能性がある
ハイドラフェイシャルの施術後は、肌がデリケートになっているため、一時的に痛みや赤みが生じる可能性があるので注意しましょう。
これは、肌表面の汚れがなくなったことによる一時的な現象なので、数時間~数日程度で改善します。
既に炎症があると悪化する可能性がある
ハイドラフェイシャルの施術を受ける際、既に炎症があると症状が悪化する可能性があるので注意しましょう。
特に、化膿したニキビや肝斑などがある場合は、施術を控えた方がよいでしょう。どうしても受けたい場合は、施術前にカウンセリングを受け、肌状態を確認することをおすすめします。
肌の状態によっては施術が受けられないことがある
ハイドラフェイシャルは、基本的にどんな肌タイプの人でも受けられますが、肌の状態によっては施術を断られることもあるので注意しましょう。
たとえば、肌が日焼けした直後であったり、最近レーザー治療やピーリング施術を受けたばかりだったりする場合は、施術が受けられない可能性が高いです。
ハイドラフェイシャルの業務用機器を選ぶ際のポイント
最後に、ハイドラフェイシャルの業務用機器を選ぶポイントについて解説していきます。
これからハイドラフェイシャルを導入するサロン経営者の方、新しくサロンを開業されるご予定の方は、ぜひ参考になさってください。
豊富な機能を備えた機器を選ぶ
ハイドラフェイシャルの業務用機器を購入する際は、なるべく機能の豊富なモデルを選ぶとよいでしょう。
機能の豊富な機器であれば、個々の顧客に最適化させられ、より効果的な施術が実現します。また、カスタマイズ性の高いモデルを選べば、施術の幅も広がるでしょう。
ただし、頭皮ケアからリフトアップ、ハイドラフェイシャルなどと、複数の用途を抱き合わせた複合機の場合、思ったような効果が得られない可能性があります。そのため、高い効果を発揮したい場合は、ハイドラフェイシャルの専用機を選ぶことをおすすめします。
メーカーサポートが付属した機器を選ぶ
ハイドラフェイシャルの業務用機器を購入する際は、使用方法以外の点でもメーカーサポートが受けられるものを選びましょう。
新しくハイドラフェイシャルの業務用機器を導入したからといって、即売り上げに繋がるわけではありません。施術技術や効果的な販促、他店との差別化などがあって初めて、その効果を十分に発揮させられます。
業務用機器を単に販売するメーカーでなく、開業支援から技術講習などに至るまで、様々なサポートを提供しているメーカーから購入した方が、先々が安心だといえるでしょう。
各種保証が充実した機器を選ぶ
ハイドラフェイシャルの業務用機器は、精密機械なので、正しく使用していても不具合が生じることがあります。そのため、万一の故障にも対応してもらえるよう、各種保証が充実した機器を選ぶようにしましょう。
故障によって機器が使えなくなるだけならまだしも、最悪お客様に損害を与えてしまう可能性もあります。万一の際に備えて、どのような保証が付属しているか、事前に確認してから購入することをおすすめします。
まとめ
今回は、ハイドラフェイシャルのエステと医療の違いから、施術の具体的な効果に至るまで、詳しく確認してきました。
ハイドラフェイシャルは従来のケア方法に比べ、肌へ負担をかけることなく、毛穴などの汚れを除去できます。そのため、肌質などにかかわらず、幅広い方におすすめできる施術だといえます。
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