エステ商材のおすすめと卸・仕入れガイド|メニュー別の選び方と4つの仕入れルート比較
カテゴリー:エステ商材
エステサロンの開業準備では、物件や内装、エステ機器の選定に意識が向きがちです。
しかし、施術で使う化粧品やパック材、店販商品をどこから仕入れるかで、原価も提案力も変わります。
「開業時にどんなエステ商材をそろえればよいか」「おすすめの商材や仕入れ先を知りたい」というご相談は、開業前の方からも数多くいただきます。
営業中のサロン様からは「今の仕入れ値が適正かわからない」という声もよく聞きます。
結論から言うと、おすすめのエステ商材はサロンの主力メニューによって変わります。
まずはメニューの軸になる施術用商材を1カテゴリ決め、店販は1〜2品目から始めるのが失敗しにくい進め方です。
この記事では、メニュー別のおすすめ商材カテゴリと、卸・仕入れルート4種類の比較を解説します。
卸業者を選ぶチェックリストや店販の利益設計、韓国コスメなど海外商材の注意点も取り上げます。
読み終える頃には、次の3点が明確になっているはずです。
- 自店のメニューに合うエステ商材のカテゴリ
- 自店が取るべき仕入れルートと、卸業者に確認すべき項目
- 開業前・個人サロンでも小ロットで仕入れを始める手順
b-modelsはエステティックサロン専門商社として、機器と商材の両方をサロン様へ卸してきました。
代表の楠本は、コンサルティング会社時代に全国200店舗以上のサロンコンサルティングを経験しています。
その現場で見てきた「仕入れでつまずくポイント」を踏まえてお伝えします。
取扱商材と卸条件をまとめた資料もご用意しています。
具体的な価格感を先に知りたい方は、取扱商材と卸条件の資料請求ページからお気軽にお申し込みください。
エステ商材とは?卸で仕入れる商材の全体像
エステ商材とは、エステサロンの運営で使用する商品・用品の総称です。施術で消費する業務用の化粧品やパック材から、お客様に販売するホームケア商品まで、幅広い品目が含まれます。
仕入れを設計するうえで最初に押さえたいのは、この2系統を分けて考えることです。本章では次の4点を解説します。
| 項目 | 概要 |
|---|---|
| 施術用と店販用の違い | 仕入れの考え方が根本的に異なる2系統 |
| 商材カテゴリ一覧 | 発注頻度と在庫リスクで整理 |
| 物販市場の規模 | 物販はエステ市場のおよそ3割 |
| 施術と無関係な商材 | 置いてよいかどうかの判断基準 |
エステ商材は「施術用」と「店販用」の2種類に分かれる
エステ商材は、大きく「施術用」と「店販用」に分かれます。同じ化粧品であっても、この2つでは仕入れの考え方がまったく異なります。 施術用は、サロン内で消費する業務用の商材です。ピーリング剤・パック材・マッサージクリーム・クレンジング・ディスポーザブル用品などが該当します。売上に直接計上されるものではなく、施術単価に含まれる原価です。 店販用は、お客様が持ち帰るホームケア商品です。化粧品・サプリメント・ヘアケア用品などが該当し、販売した分がそのまま物販売上になります。 施術用は「切らさないこと」、店販用は「売れ残らせないこと」が最優先。この違いを意識せずに同じ基準で発注すると、在庫が偏ります。サロンで必要になるエステ用品・商材カテゴリ一覧
代表的なカテゴリを、発注頻度と在庫リスクの観点で整理しました。| カテゴリ | 分類 | 発注頻度 | 在庫リスク |
|---|---|---|---|
| 業務用化粧品・パック材 | 施術用 | 高い | 中(使用期限あり) |
| ディスポーザブル用品 | 施術用 | 高い | 低い |
| タオル・シーツ類 | 施術用 | 低い | 低い |
| ホームケア化粧品 | 店販用 | 中程度 | 高い |
| サプリメント・健康食品 | 店販用 | 中程度 | 高い(期限あり) |
| 着圧サポーター類 | 店販用 | 低い | 中 |
| 家庭用美容機器 | 店販用 | 低い | 高い(単価が高い) |
| ヘアケア用品 | 店販用 | 中程度 | 中 |
- 化粧品……エステサロン全般と相性がよく、店販商材として人気があります。特に、痩身(そうしん)エステやフェイシャルエステなどの施術を行うサロンとは好相性です。サロンに通うお客様は美容への関心が高い方が多く、自宅でも使える商材へのニーズがあります。市販されていないサロン専売品を用意しておくと、提案の幅が広がります。
- サプリメント・健康食品……ダイエットや美容を目的としたメニューを扱うサロンで選ばれています。ただし食品にあたるため、身体への作用を断定した説明はできません。取り扱う際は、メーカーが示す範囲での案内にとどめる運用が必要です。
- 着圧サポーター……脚や腰などに着用するタイプの商材で、主に痩身メニューを扱うサロンで取り扱われています。
- 家庭用エステ機器……フェイスローラーや美顔器などが代表例です。どの機器も家庭用に機能が抑えられているため、ホームケア向けの位置づけになります。
- ヘアケア用品……シャンプーやトリートメントのほか、ヘアオイルやヘアパック、スタイリング剤などが挙げられます。ヘッドスパメニューを持つサロンと相性がよい商材です。
物販はエステ市場のおよそ3割を占める事業領域
店販は施術のおまけと捉えられがちですが、市場規模で見ると独立した事業領域です。 矢野経済研究所の調査(2025年)では、エステティックサロン市場の対象範囲に、施術に付帯する物品販売・その他サービスが含まれています。2024年度の物販・その他サービス市場は970億円で、同年度の市場全体3,043億円のおよそ3割にあたります。 市場全体は縮小傾向にあります。2025年度のエステティックサロン国内市場規模は2,797億円で、前年度比92.1%と6期連続の減少となる見込みです。一方、2026年度は2,803億円(前年度比100.2%)と予測されており、7期ぶりのプラスに転じる見込みです(矢野経済研究所、2026年調査)。 施術単価を上げにくい局面だからこそ、物販の設計が経営に効いてきます。仕入れを価格だけで判断せず、売上をつくる仕組みとして捉える視点が必要です。 参考:矢野経済研究所「エステティックサロン市場に関する調査(2025年)」/同(2026年)施術と直接関係のない商材を置いてもよいか
エステ商材を置く際、施術と関係のあるものだけでなく、一見関係のないものを置いても構いません。 たとえば、美容エステサロンにシャンプーやトリートメントを置いたり、ヘアサロンにサプリメントや美顔器などを置いたりしても問題ありません。サロンのコンセプトや雰囲気にさえ合っていれば大丈夫です。中には、アクセサリーやアパレルグッズなどを置くサロンも存在します。 ただし、最初のうちから多くの商材に手を出すと、方向性がわからなくなってしまいがちです。そのため、慣れないうちは施術に関係のあるエステ商材から取り扱い始めるとよいでしょう。 判断に迷ったときは、「そのお客様がサロンを出た後も使い続けるか」を基準にすると絞り込みやすくなります。サロンにおすすめのエステ商材|メニュー別に選ぶ5カテゴリ
おすすめのエステ商材は、サロンが何を主力メニューにするかで決まります。
人気ランキングの上位商材でも、自店のメニューと結びつかなければ在庫になるだけです。
まずは次の表で、主力メニューと相性のよい商材カテゴリを確認してください。
| 主力メニュー | おすすめの商材カテゴリ | b-modelsの取扱例 |
|---|---|---|
| フェイシャル(肌質ケア) | ピーリング商材 | ハーブピーリング、ララピール、ダクトピール |
| フェイシャル(保湿・鎮静) | パック・マスク、水光系商材 | CO2ハーブマスク、WiQo W水光ピール |
| 韓国式肌管理 | Kビューティー商材 | マトリゲン |
| ヘッドスパ・頭皮ケア | スカルプケア商材 | コスメルナ、韓国式スカルプケア |
| 痩身・ボディ | マッサージ用オイル・クリーム、着圧サポーター | 機器と組み合わせてご提案 |
ここからは、カテゴリごとに選ぶポイントを解説します。
- ピーリング商材
- パック・マスク、水光系商材
- Kビューティー商材
- スカルプケア・ヘッドスパ商材
- 痩身・ボディ向けの商材
ピーリング商材|フェイシャルサロンの主力メニューにしやすい
フェイシャルメニューを持つサロンには、ピーリング商材がおすすめです。
機器を追加せずに導入でき、施術時間や価格帯を段階的に設計しやすいためです。
ピーリングは、ハーブ・酸・アルカリなど成分の系統によって施術後の肌の状態やダウンタイムが変わります。
お客様の肌質と、自店で提供したい施術時間に合わせて選びましょう。
種類ごとの違いは、業務用ピーリングのおすすめと導入費用・注意点で詳しく比較しています。
国産ハーブを使う商材を検討中の方は国産ハーブピーリング商材の種類と選び方、韓国発のピーリングを比べたい方はダクトピールとララピールの違いもあわせてご覧ください。
パック・マスク、水光系商材|既存メニューの単価アップに使える
すでにフェイシャルメニューがあるサロンは、パック・マスク類から追加すると導入しやすくなります。
既存の施術にオプションとして組み込めるため、新メニューを一から作る必要がありません。
肌のうるおいケアを打ち出したい場合は、水光系の商材も候補になります。
導入の流れは水光ピールをサロンに導入する方法で解説しています。
Kビューティー商材|韓国式肌管理で差別化したいサロン向け
近隣サロンとの差別化を図りたい場合は、韓国発のKビューティー商材が選択肢になります。
肌診断からホームケアまでを一連のメニューとして組み立てやすいのが特徴です。
ただし海外商材は、国内の正規流通に乗っているかの確認が欠かせません。
詳しくは後述の「韓国コスメ・海外商材をサロンで仕入れる方法」で解説します。
メニューの組み立て方は韓国式肌管理をサロンに導入する手順が参考になります。
スカルプケア・ヘッドスパ商材|フェイシャル以外の柱をつくる
頭皮ケアの需要を取り込みたいサロンには、スカルプケア商材がおすすめです。
フェイシャルや痩身と客層が重なりやすく、既存のお客様へ提案しやすいメニューです。
シャンプーやトリートメントなど店販にもつなげやすい点も利点です。
業務用でそろえるべき商材はヘッドスパ商材を業務用で揃える方法にまとめています。
痩身・ボディ向けの商材|機器との組み合わせで選ぶ
痩身メニューでは、商材単体よりも機器との組み合わせで考えるのが基本です。
施術で使うマッサージ用のオイル・クリームは、使用する機器の推奨品があるかを先に確認しましょう。
店販では着圧サポーターなど、自宅でのケア習慣を支える商材が取り入れやすい傾向にあります。
機器から検討したい方は、業務用エステ機器・エステマシンのオススメ30選もご覧ください。
おすすめ商材を選ぶときの3つの基準
カテゴリを決めたら、個別の商材は次の3つの基準で絞り込みます。
- 主力メニューに直結するか……施術で毎回使う商材を優先する
- 技術講習があるか……スタッフ全員が同じ品質で施術できる状態をつくれる
- ホームケアにつなげられるか……施術後の店販提案まで一連で設計できる
b-modelsでは、ピーリング・Kビューティー・スカルプケアなどの商材を技術講習とセットでご案内しています。
取扱商材の一覧はエステ商材・エステ用品の卸一覧からご確認いただけます。
エステ商材の卸・仕入れルート4種を比較
エステ商材の仕入れ先には、大きく4つの選択肢があります。それぞれ価格条件や取扱いの幅、導入後の支援内容が異なります。
まず全体像を表で確認しましょう。
| ルート | 価格条件 | 最小ロット | 技術講習 | 取扱いの幅 |
|---|---|---|---|---|
| メーカー直販 | 有利になりやすい | 条件つきが多い | ブランド単位で対応 | 1ブランドに限定 |
| 美容卸問屋・ディーラー | 中間商流分が乗る | 少量から可の場合あり | 業者により差が大きい | 複数メーカーを横断 |
| BtoB通販サイト | 比較しやすい | 少量から可 | 基本的になし | 幅広い |
| エステ専門商社 | 条件交渉が可能 | 小ロット対応あり | 導入時講習まで対応 | 選定ラインナップ内 |
メーカー直販|条件は良いが1社ごとに契約が必要
1つ目の選択肢は、メーカー直販サイトからエステ商材を仕入れる方法です。 メーカー直販サイトを利用するメリットは、メーカー直々に商品を卸してもらえる点です。そのため、商品の使用法や注意点などについてレクチャーしてもらえたり、大量購入で割り引いてもらえたりする可能性があります。 その一方、当然他メーカーのエステ商材は購入できません。そのため、複数のメーカーの製品を扱う予定がある場合は、仕入れに手間がかかってしまう点がデメリットだといえます。 また、メーカーによっては代理店契約の締結や、開業年数・最低発注金額といった条件を設けている場合があります。開業前の方は、契約が可能かどうかを事前に確認しておくと安心です。美容卸問屋・美容ディーラー|複数ブランドを1窓口で仕入れる
2つ目の選択肢は、美容ディーラー(卸業者)からエステ商材を仕入れる方法です。 美容ディーラーは、基本的に複数メーカーのエステ商材を扱っています。そのため、1つひとつ別メーカーとやり取りせずとも、まとめて複数メーカーのものを仕入れられる点が大きなメリットでしょう。 一方で、メーカー直販に比べると仕入れ値が上がる場合があります。中間に商流が入るぶん、価格に反映されやすいためです。 とはいえ、ディーラー主催の講習会に参加できたり、美容業界の最新トレンドを教えてもらえたりするため、ニーズに応じて選ぶとよいでしょう。 「美容卸問屋」「サロン卸」と呼ばれる業者の多くが、この区分にあたります。取扱ブランドの幅は業者ごとに差が大きいため、自店が使いたい商材を扱っているかを最初に確認してください。BtoB通販サイト|手軽さと引き換えに専売性が下がる
3つ目の選択肢は、インターネット通販を使ってエステ商材を仕入れる方法です。 インターネット通販で仕入れるメリットは、何といっても手軽な点です。豊富な品揃えの中から、クリック1つで簡単にエステ商材を購入でき、数日でエステサロンまで配達してもらえます。 一方のデメリットとしては、一般利用もできるインターネット通販だと、特別感のあるエステ商材は仕入れにくい点が挙げられます。 お客様がご自身で同じ商品を購入できる状態だと、店販の提案は通りにくくなります。通販は消耗品やタオル類の調達に使い、店販用の主力商材は別ルートで確保する。この使い分けが現実的です。エステ専門商社|商材・機器・講習をまとめて調達する
4つ目の選択肢が、エステサロン向けの専門商社です。前述の3ルートを紹介する記事は多いものの、このルートは意外と知られていません。 専門商社は、商材と機器の両方を扱い、導入時の技術講習やメニュー設計の支援まで一括で提供します。仕入れ窓口をまとめられるだけでなく、「仕入れた商材をどうメニュー化するか」まで相談できる点が、卸ECとの大きな違いです。 一方で、取扱ブランドは商社が選定したラインナップに限られます。特定のブランドを指名で使いたい場合は、取扱いの有無を確認する必要があります。 b-modelsもこの区分にあたります。ピーリング商材やスカルプケア商材、Kビューティー商材などを、技術講習とセットでサロン様へご案内しています。 b-modelsのエステ商材・エステ用品の卸一覧はこちら 関連記事:業務用美容機器の卸とは?|仕入れ先の探し方を詳しく解説4ルートの使い分け早見表
どのルートが適しているかは、サロンの状況によって変わります。| サロンの状況 | 優先したいルート | 理由 |
|---|---|---|
| 開業準備中 | エステ専門商社/通販 | 小ロット対応と講習の有無が効いてくる |
| 1店舗・個人サロン | 美容卸問屋/専門商社 | 窓口を1本化して発注の手間を減らせる |
| 2店舗以上 | メーカー直販+問屋の併用 | 主力商材は直販、雑貨類は問屋と使い分けやすい |
| 仕入れ先の乗り換え検討 | 複数ルートを相見積り | 価格だけでなく供給の安定性も比較できる |
エステ商材の卸業者を選ぶ10のチェックリスト
「美容卸ランキング」のように順位で選びたくなる場面もあります。しかし最適な卸先は、サロンの規模・メニュー・立地によって変わります。他者がつけた順位よりも、自店の基準で比較できるチェック項目を持つほうが的確です。
確認すべき項目を、3つのグループに分けて整理しました。
- 価格・取引条件で確認する4項目
- 品質・供給体制で確認する3項目
- 導入後のサポートで確認する3項目
価格・取引条件で確認する4項目
- 卸価格の提示方法(会員登録後に表示されるか、見積り対応か)
- 最低発注数量と、初回発注時の条件
- 送料の負担範囲と、無料になる金額ライン
- 支払方法と支払サイト(前払いか、掛け取引が可能か)
品質・供給体制で確認する3項目
- 正規販売店・正規代理店であるか
- 使用期限とロット管理の運用体制
- 欠品時の代替対応と、繁忙期の供給体制
導入後のサポートで確認する3項目
- 導入時の技術講習があるか
- メニュー化・価格設計・告知の支援があるか
- 担当者が継続して付くか
極端に安い卸先を見たときの判断
相場より大きく安い価格が提示された場合は、商品の出所と商流を確認しましょう。並行輸入品や流通経路が不明な商品は、品質や表示の正確性を確認できないことがあります。 また、事業者が示す価格や優位性の表示については、景品表示法による規制があります。「No.1」「最安」といった表示に合理的な根拠が示されているかどうかも、判断材料の1つになります。 参考:消費者庁「景品表示法」 卸条件やサンプルについてのご相談は、下記から承っています。 卸条件・サンプルのご相談はこちら開業前・個人サロンが小ロットで仕入れを始める方法
「法人でないと卸取引はできないのでは」というご相談をよくいただきます。本章では、開業前・個人サロンの方が仕入れを始める手順を整理します。
開業前でも卸取引はできるのか
結論から言えば、開業前や個人サロンでも卸取引は可能です。 多くの卸先では、開業届や店舗情報の提出、支払能力の確認といった手続きを経て取引が始まります。法人格がないことを理由に、一律で断られるわけではありません。 ただし条件は取引先ごとに異なります。物件契約前の段階から相談できるかどうかも含め、早めに確認しておくと準備がスムーズです。 初めて機器や商材を導入される方は、「初めての方へ」と「よくある質問」もあわせてご覧ください。サンプル・お試し仕入れの活用手順
初回からまとまった数量を仕入れる必要はありません。次の4ステップで進めると、在庫リスクを抑えられます。- 資料請求で取引条件と取扱商材を確認する
- サンプルやデモ施術で使用感を確かめる
- 少量で初回発注し、実際にメニューへ投入する
- 2〜3ヶ月の実売ペースを見て、定番数量を決める
開業時に最低限そろえたい商材リスト
開業時点でそろえておきたい品目を、チェックリストにまとめました。- 施術用の基礎化粧品(クレンジング・洗顔・化粧水・クリーム)
- メニューの軸になる主力商材(ピーリング剤、パック材など)
- マッサージ用のオイル・クリーム
- ディスポーザブル用品(ペーパーショーツ、コットン、グローブ等)
- タオル・シーツ類
- 店販用のホームケア商品(まずは1〜2品目から)
ベッドやワゴンなど、商材以外の備品も含めた準備リストはエステサロン開業に必要な備品の一覧で確認できます。
サロン専売化粧品の選び方と店販の利益設計
店販商材でよく候補に挙がるのが、サロン専売化粧品です。ただし「専売品を置けば売れる」というほど単純ではありません。
本章では、次の4点を解説します。
- サロン専売化粧品とは何か
- 利益率ではなく粗利額と回転数で見る理由
- 在庫を寝かせない発注設計
- スタッフが提案できる状態のつくり方
サロン専売化粧品とは|市販品との流通上の違い
サロン専売化粧品とは、メーカーがサロンや契約取扱店に限定して流通させている化粧品です。ドラッグストアや一般的な通販では取り扱われません。 エステ商材の役割の1つは、そこでしか手に入らない特別感を演出することです。 お客様がご自身で同じ商品を買える状態だと、価格比較の対象になります。流通が限定されている商材であれば、サロンでの提案がそのまま購入につながりやすくなります。 ただし、専売であることは前提条件にすぎません。売れるかどうかは、この後の設計で決まります。店販の利益率と価格設計の考え方
店販商材を選ぶ際は、利益率だけでなく「粗利額 × 回転数」で見てください。 利益率が高くても、月に1個しか売れなければ収益にはなりません。逆に利益率が控えめでも、毎月リピート購入される消耗型の商材は、安定した物販売上をつくります。 なお、掛け率や利益率は商材・メーカー・取引条件によって幅があります。「相場は何%」と一律に考えず、候補ごとに条件を確認して比較しましょう。 比較の際は、次の3点を並べて計算すると判断しやすくなります。- 1個あたりの粗利額
- 想定される月間販売個数
- 使い切りまでの期間(リピート周期)
在庫が回らない商材を抱えないための発注設計
店販でもっとも避けたいのは、在庫が現金のまま眠ることです。 発注時は、古い在庫から使う先入れ先出しを徹底し、商品ごとに入庫日と使用期限を記録します。割引率に釣られてまとめ買いをすると、保管スペースを圧迫し、期限切れの廃棄が発生します。 初回は少量から入れ、2〜3ヶ月の実売ペースを見てから定番数量を決める。この進め方が安全です。スタッフが提案できないと店販は伸びない
商材の選定と同じくらい重要なのが、誰がどう伝えるかという点です。 代表の楠本は、コンサルティング会社時代に全国200店舗以上のサロンコンサルティングを担当しました。その経験から言えることがあります。店販が伸びるサロンは、商材が特別なわけではありません。提案するタイミングと言葉が、スタッフ間で共有されているのです。 施術のどの場面で、どんなお悩みに対して、どう案内するか。ここが決まっていない状態で商材だけを増やしても、在庫が増えるだけになります。 仕入れ先を選ぶ段階で、技術講習や提案の共有まで支援を受けられるかを確認しておくことをおすすめします。韓国コスメ・海外商材をサロンで仕入れる方法
差別化メニューを探すなかで、韓国コスメをはじめとする海外商材の仕入れを検討する方は増えています。ここでは、検討前に押さえておきたい流通のしくみと、現実的な調達方法を整理します。Kビューティー商材がサロンで求められている背景
肌管理やピーリング、スカルプケアなど、韓国発の美容メニューは日本のサロンメニューにも組み込みやすい領域です。 既存メニューとの組み合わせで客単価を設計しやすく、痩身・フェイシャル以外の柱を探すサロン様からもご相談をいただいています。海外化粧品を扱う前に確認しておきたい流通のしくみ
ここで1つ、押さえておきたい前提があります。化粧品には、流通に関する許可制度があるという点です。 化粧品を輸入して販売するには、化粧品製造販売業許可が必要とされています。また、輸入した化粧品の包装・表示・保管などを行う場合は、化粧品製造業許可も必要です。 さらに個人輸入は、自分自身で使う場合に限られます。個人輸入した化粧品を他人に売ったり譲ったりすることは認められていません。 海外の通販サイトで見つけた商材をそのまま取り寄せて店頭に並べる、という発想になりがちです。しかしこの制度を踏まえると、現実的な選択肢とは言えません。数量が少ない場合でも、販売を目的とするのであれば同じ扱いになります。 仕入れを検討する段階で、その商材が国内の正規流通に乗っているかを確認しておくと安心です。 参考:ジェトロ「化粧品の輸入手続き:日本」/厚生労働省「医薬品等の個人輸入に関するQ&A」サロンが現実的に取れる韓国商材の調達方法
結論として、国内で正規に輸入・流通させている事業者から仕入れる方法が、もっとも現実的です。許可や届出の手続きを自店で負う必要がなく、日本語表示や成分情報も整っています。 b-modelsでもKビューティー商材を取り扱っています。韓国発のケアブランドや、韓国で広く使われているピーリング商材などをご案内しています。技術講習を組み合わせることで、メニューとして立ち上げるところまで支援しています。 韓国商材に関心のある方は、まず取扱ラインナップと講習内容を確認したうえで、自店のメニューに組み込めるかを検討してみてください。 韓国発スキンケアブランド「マトリゲン」はこちら 韓国式ピーリング商材「ララピール」はこちら 韓国式スカルプケアはこちらエステ商材の卸・仕入れに関するよくある質問
Q. 開業時におすすめのエステ商材は何ですか?
A. 主力メニューで毎回使う施術用商材を最優先にしてください。
フェイシャルサロンならピーリング商材やパック材、ヘッドスパならスカルプケア商材が軸になります。
店販は1〜2品目から始め、提案が定着してから広げると在庫リスクを抑えられます。
Q. 個人サロンでも卸価格で仕入れられますか?
A. 取引先によって条件は異なりますが、開業届や店舗情報の確認など一定の要件を満たせば、個人サロンでも卸取引を利用できる場合があります。事前に各取引先へご確認ください。Q. 卸価格はどのくらい安くなりますか?
A. 掛け率は商材・メーカー・発注数量によって幅があり、一律の基準はありません。候補先から条件を提示してもらい、送料や支払条件も含めて比較することをおすすめします。Q. 複数の卸先を併用してもよいですか?
A. 併用は可能です。主力商材はメーカー直販や専門商社、消耗品は通販というように使い分けているサロン様は少なくありません。ただし発注窓口が増えるぶん、管理の手間は上がります。Q. 商材の技術講習は受けられますか?
A. 取引先によります。b-modelsでは主要商材について導入時の技術講習をご用意しており、認定制度のある商材もあります。Q. 使用期限が切れた在庫はどうすればよいですか?
A. 各商材の廃棄基準に沿って処分したうえで、発注量と在庫回転の見直しを行ってください。取引先によっては、適正数量の相談に応じてもらえる場合もあります。Q. 機器と商材は同じ会社からまとめて仕入れられますか?
A. 業者によって取扱範囲が分かれます。両方を扱う専門商社であれば、機器と商材を組み合わせたメニュー提案まで一括で相談できます。まとめ|エステ商材は「価格」ではなく「売れる状態」まで含めて比較する
この記事では、メニュー別のおすすめエステ商材と、卸・仕入れルート4種類の比較を解説しました。あわせて卸業者の選定基準と、店販の利益設計についても取り上げています。 要点は4つです。- おすすめの商材は主力メニューで決まる。まずは施術用商材を1カテゴリに絞る
- 施術用と店販用では、仕入れの考え方そのものが異なる
- 仕入れ先は価格だけでなく、講習・供給体制・サポートを含めて比較する
- 海外商材は、国内の正規流通ルートに乗っているかを確認したうえで検討する









