株式会社MIXIが提供する「ミニモ(minimo)」は、低コストで効率的に集客できる媒体として多くのエステサロンで活用されています。
新規開業や売上アップを目指すためにミニモへの掲載を検討しているオーナー様の中には、手数料や月額料金の相場が気になっている方も多いでしょう。
そこで本記事では、集客アプリ「ミニモ」の手数料や支払い方法、メリット・デメリットについてご紹介します。
ミニモを利用するか迷っている方や、ホットペッパービューティーとどちらを利用するか知りたい方は、ぜひ参考にしてください。
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集客アプリ「ミニモ(minimo)」とは?
ミニモ(minimo)とは、美容室やエステサロンなどの美容サロンに特化した予約アプリです。
月間予約数は50万件以上を誇り、ユーザーの9割が10〜20代女性となっており、ターゲット層を絞って集客できることが特徴です
2014年1月にアプリがリリースされ、2021年12月には累計500万ダウンロードを達成しています。
他の集客媒体には無いミニモの特徴として、お客様が店舗に「予約」を入れるのではなく、「施術者」に対して予約を申し込むことができる点が挙げられます。
特定のエステティシャンの施術を受けたいというお客様のニーズに応えやすく、スタッフに対する固定のファンが付く可能性が高まります。予約に応じてインセンティブとして還元しやすいため、スタッフのモチベーションアップにも役立ちます。
また、ミニモは掲載までのステップがシンプルで、パソコンを使わずスマホアプリだけで広告掲載できる手軽さも備えています。
ホットペッパービューティーのように担当者や代理店などに問い合わせる必要が無いため、個人サロンでも導入しやすくなっています。
ミニモの手数料
ミニモの手数料設定としては、初期費用や月額料金は発生せず、予約したお客様が施術を受けた場合のみ、成果報酬で手数料が発生する仕組みとなっています。
手数料の内訳としては、440円または660円の固定手数料のみの料金体系です。そのため客単価が上昇しても費用負担を抑えられる点が特徴です。
ミニモの手数料は1件660円まで
ミニモの手数料をまとめると、下記の表の通りです。
手数料内訳 | 料金(税込) |
初期費用 | 0円 |
月額料金 | 0円 |
防水 | ○ |
手数料 |
|
(2023年4月時点)
ミニモを使い始めるために必要な費用は無く、無料でサロン集客に活用できるメリットがあります。
一律で2%の手数料が設定されているホットペッパービューティーとは異なり、440円または660円と固定の手数料が設けられていることもミニモの特徴です。
施術料金が上昇しても手数料の金額は変わらないことから、客単価が高くなるほど手数料負担が抑えられ、利益が増える仕組みとなっています。
ミニモの初期費用・月額料金は無料
ミニモの手数料は、ミニモ経由で予約したお客様が来店し、施術を受けた場合にのみ発生します。
掲載開始にかかる初期費用や、掲載期間に応じて発生する月額料金などは設定されていないため、低コストで運用できるのが特徴です。
また、広告掲載の期間に制限は無いため、思うような成果が出なかった場合には1ヵ月で広告を取り下げる…といった使い方もできます。
そのため開業直後のサロンオーナー様や、集客初心者の方でも安心して利用できるメリットがあります。
ミニモの手数料の支払い方法
ミニモの手数料の支払い方法には、以下の3種類が用意されています。
- コンビニ払い
- 銀行/郵便局のATM払い
- クレジットカード払い
発生した分の手数料は月末締め・翌月4日に確定し、1ヵ月単位の「後払い」形式で請求されます。
ただし、ミニモを個人で利用している場合と、店舗単位で利用している場合で、支払い方法が若干異なります。
個人でミニモ手数料を支払う場合
個人で利用しているミニモの手数料は、メールアドレスまたは電話番号(SMS)宛に「お支払い専用ページ」が届き、そのページにて3種類の支払い方法から選んで決済する流れです。
当月利用分は翌月末までに支払う必要があります。
参照:ミニモヘルプページ「支払い方法を知りたい(個人・後払い)」
店舗単位でミニモ手数料を支払う場合
サロン単位でミニモを利用している場合には、スタッフごとに手数料を支払うことも可能ですが、スタッフ全員の手数料をまとめて請求書を立ててもらうこともできます。
その場合には、毎月4日の締め日から約1週間で請求書が郵送され、コンビニ・銀行で振り込む流れとなります。
ただし請求書払いを利用するためには、「ミニモサロンツール」を利用し、各スタッフのアカウントを登録しておく必要があるためご注意ください。
参照:ミニモヘルプページ「店舗スタッフの手数料をまとめて払いたい(店舗・請求書払い)」
ミニモの手数料を払わないとどうなる?
ミニモを利用しているサロンやスタッフの手数料未払いが発生すると、支払いを遅延した日数に応じて年利14.6%の「遅延利息金」を請求されます。
また、手数料の支払い期限を超過し、督促状対象となった場合には、「督促状発行手数料」が加算されるため注意が必要です。
参照:ミニモヘルプページ「支払い期限が過ぎてしまったらどうすればいいですか」
ただし、お客様都合のキャンセルによって施術していないにも関わらず手数料が請求された場合には、来店予定日から72時間以内にキャンセル手続きを行うことで、手数料の取り消しが可能です。
キャンセル手続きを忘れてしまった場合には、ミニモ事務局に経緯を添えて問い合わせることで、手数料の取り消しに応じてもらえます。
なお、サロン都合のキャンセルの場合には手数料が発生するためご注意ください。
参照:ミニモヘルプページ「施術していないのに手数料の請求がきました」
サロン集客にミニモを利用するメリット
次に、サロンオーナー様が集客媒体としてミニモを利用するメリットを3つご紹介します。
- スマホだけで始められる
- コスト削減につながる
- 施術スタッフの指名が可能
それぞれ詳しく解説しましょう。
スマホだけで始められる
ミニモは媒体の担当者や代理店に問い合わせること無く、スマホアプリだけで広告掲載を始められます。
他の集客媒体ではパソコンが必須となるケースも多いため、ミニモの場合は始めるハードルが非常に低くなっている点がメリットです。
掲載の際に内容の審査は発生しますが、書類や申込書などを提出する必要はありません。そのため集客に割く時間が限られている方や、パソコン操作が苦手な方にも適しています。
コスト削減につながる
ミニモは初期コスト・ランニングコストがいずれも不要で、成果報酬でのみ手数料が発生するため、集客コスト削減につながるといったメリットもあります。
手数料には660円という上限が定められており、客単価が上昇しても手数料負担が増えることはありません。
仮に月20名の集客に成功したとしても、最大でも月1万3,200円の広告費に収まるため、店舗の固定費を抑えたい方におすすめです。
施術スタッフの指名が可能
ミニモでは店舗ではなく施術者を選んで予約するため、指名が多く入ったスタッフにはインセンティブを支給するなど、モチベーションを高める仕組みを取り入れやすいメリットがあります。
スタッフとお客様は個別でメッセージをやり取りすることもでき、一対一の信頼関係を築きやすいことから、固定客やファンも増えやすい傾向にあります。
サロン集客にミニモを利用するデメリット
ミニモには豊富なメリットがありますが、一方で注意が必要なデメリットも存在します。
ここでは以下の3つのデメリットについて詳しく解説しましょう。
- 客単価が低い傾向
- リピーター獲得が困難
- 他媒体の予約管理が必要
それぞれ個別にご紹介します。
客単価が低い傾向
ミニモは主なユーザー層が10〜20代の女性であり、客単価が低めとなる傾向があります。
手数料が440円または660円と固定となっているため施術料金が高いメニューほど利益が残りやすいですが、ミニモ経由の予約で客単価を高めるには十分な対策が必要となります。
たとえば高性能なエステ機器を導入して他店との差別化を図ったり、スタッフとお客様との信頼関係を構築して高評価を増やしたりと、地道な作業が効果的です。
リピーター獲得が困難
ミニモでは低価格な施術を求めて利用するユーザーが多いため、リピーター獲得が困難な傾向にあります。クーポンが配信されたり、他店の安いメニューを見つけたりした場合には、すぐにお客様が離れてしまうためです。
スタッフや店舗へのリピーターを増やすためには、客単価を高める工夫と同様に、競合のサロン店との差別化や評価の蓄積をコツコツと続けることが大切です。
他媒体の予約管理が必要
ミニモと同時にホットペッパービューティーなどの他媒体を利用している場合には、各媒体で予約が重なりダブルブッキングとならないよう注意が必要です。
ミニモだけを利用して集客する場合には大きな問題にはなりませんが、他の媒体との併用を検討している場合には、予約管理については十分に注意を払いましょう。
ミニモ集客が向いているエステサロンの特徴
前述したメリット・デメリットを踏まえて、ミニモの利用が向いているエステサロンの特徴は以下の3つです。
- 手数料・コストを安く抑えたい個人サロン
- 新人スタッフの教育を強化したいサロン
- 若年層をターゲットとしているサロン
それぞれ詳しく解説しますので、当てはまる項目がないかチェックしてみてください。
手数料・コストを安く抑えたい個人サロン
ミニモは他の媒体とは異なり、手数料水準が低くて客単価が上がっても手数料は上昇しないため、コストを抑えたい個人サロンにとっては最適な集客ツールとなります。
特に開業直後の固定費を抑えたい時期には、手数料の安いミニモが非常におすすめです。料金体系がシンプルで計算しやすく、スマホから簡単に利用できる点も、人手が少ない個人サロンには大きなメリットでしょう。
新人スタッフの教育を強化したいサロン
ミニモはスタッフごとの予約を受け付けているほか、カットモデルに応じてもらえるユーザーも多いため、新人スタッフの教育に大きな効果を発揮します。
スタッフごとの指名数や施術料金に応じてインセンティブを設定すれば、モチベーション向上にも役立つでしょう。
若年層をターゲットとしているサロン
ミニモの主なユーザー層である10〜20代女性をターゲットとするエステサロンであれば、集客媒体として非常に相性が良いです。
ミニモ経由の予約では客単価が低くなる傾向もありますが、元から低い客単価を想定していたサロンでは高い集客効果が期待できます。
また、若い女性向けに高単価の施術メニューを申し込んでもらえる訴求力があるサロンであれば、手数料率を抑えて高い利益率を実現できるでしょう。
ミニモとホットペッパーどっちが良い?
集客媒体としてミニモの利用を検討している方の中には、ホットペッパービューティーとの違いや併用について気になっていることも多いでしょう。
初期費用・月額料金がかからず手数料が440円または660円と固定されているミニモと比較して、ホットペッパービューティーは月額制の掲載料金がかかり、施術料金に対して一律2%の手数料が発生します。
そのため手数料の安さだけ見ればミニモがおすすめですが、10〜20代が主なユーザー層で客単価が安い傾向のミニモと比べて、ホットペッパービューティーは幅広い年齢層の集客が期待できます。
サロンの経営方針やコンセプトによっては、高い手数料を支払ってもホットペッパービューティーの方が有利となる可能性があるため、一概にどちらがおすすめとは断言できません。
お客様の予約経路が多様化している昨今では、ミニモとホットペッパービューティーは、どちらも併用しながら使うのがおすすめです。
その際には、予約のダブルブッキングが起こらないよう、2つのサービスと連携して予約の一元管理ができるツールを利用すると良いでしょう。
まとめ
本記事では、集客アプリ「ミニモ(minimo)」の手数料と支払い方法、メリット・デメリットなどについてご紹介してきました。
手数料が安く低コストで集客を始められるミニモは、主なユーザー層がサロンのターゲット層と一致している場合には、特におすすめの集客媒体となっています。
店舗ではなくスタッフごとの予約に対応しており、手数料の支払い方法も柔軟に選択できるため、まずはスマホアプリをダウンロードしてみることをおすすめします。
なお、集客媒体を含めエステサロンの開業・経営について相談したいオーナー様は、私たち株式会社b-modelsにご相談ください。
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