気がつけば、太ももにボコボコと出来ているセルライト。
「太ももにセルライトができる原因ってなに?」
「太もものセルライトを減らすにはどうしたらいいの?」
と悩まれている方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、太ももにセルライトができる原因やセルライトを減らす方法などについて解説します。
太もものセルライトを減らしたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
セルライトって何?
セルライトとは、脂肪細胞が皮下脂肪組織に固まり、凹凸のある表面を作り出す現象のことです。
皮下脂肪組織は、脂肪細胞が複数集まって出来ています。その中には血液やリンパ液、神経繊維、繊維芽細胞、繊維性結合組織なども含まれています。
この中に脂肪細胞がたくさん存在すると、脂肪細胞同士が固まり合ってセルライトができます。
セルライトは、医学用語ではなく、美容業界で生まれた言葉です。
見た目がみかんの皮のように見えることから、海外では「オレンジピールスキン」とも呼ばれています。
太ももにセルライトがつきやすいのはなぜ?
太ももにセルライトがつきやすいのは、太ももが老廃物を溜め込みやすい部位だからです。
また、セルライトができる原因は、血液やリンパの流れが滞り、老廃物を排出できないためと言われています。
重力の影響で、老廃物は下半身に溜まりやすいという性質を持っています。下半身の血液やリンパの流れを良くするためには、運動をして下半身の筋肉を動かすことが必要です。
しかし、現代社会の生活では、運動不足や長時間のデスクワークなどにより、筋力を使う機会が減っています。そのため筋力が衰え、血液やリンパの循環が悪くなりやすいです。このような状態になると、老廃物が溜まりやすくなり、セルライトができやすくなります。
太もものセルライトを簡単セルフチェック
太もものセルライトの状態をセルフチェックしてみましょう。
太ももを両手でつかんで、軽くひねってみてください。この時、ご自身の肌はどのような状態になっているでしょうか。肌の状態から以下のように、3段階でセルライトのレベルがわかります。
セルライトレベル1
セルライトレベル1は、セルライトの初期段階です。
太ももを両手でつかんでひねると、少し皮膚が波打ち、皮膚が厚く感じる状態です。
脂肪細胞が増えているものの、血液やリンパの流れを邪魔するほどではないと考えられます。セルライトレベル1なら、日頃の食事や運動などに注意することで、セルライトの増加を防ぐことができます。
セルライトレベル2
セルライトレベル2は、セルライトの中期段階「隠れセルライト」がある状態です。太ももを両手でつかんでひねると、肌表面にボコボコとした凹凸が現れます。
普段の肌表面は、ボコボコしていなくても、肌の奥では脂肪細胞が蓄積されている状態です。
見えないところに脂肪細胞が蓄積している状態なので、すぐに「むくみ」などが起きやすくなります。例えば、そんなに長時間椅子に座っていたわけではないのに、足がむくんでしまう場合は、隠れセルライトの可能性があります。
セルライトレベル3
太ももをひねらなくても表面がボコボコした状態です。
増えすぎた脂肪細胞により、血液やリンパの流れが阻害されて老廃物がたまり、それがさらに脂肪細胞を肥大化させるという悪循環に陥っています。
ここまでくると、一つの対策でセルライトを解消することは困難です。運動や食事、生活習慣などをトータル的に改善する必要があります。
太ももにセルライトができる原因
太ももにセルライトができる原因は以下の6つです。
- 加齢
- 運動不足
- 食生活の乱れ
- ホルモンバランスの乱れ
- 自律神経の乱れ
- 冷えやむくみ
それぞれの原因について詳しく解説します。
加齢
太ももにセルライトができる原因の一つは加齢です。
加齢が進むと筋肉量が減少し、基礎代謝が低下して脂肪が燃焼されにくくなり、血流も悪くなります。
特に太ももは、加齢とともに筋肉量の減少が目立ちやすい部位です。
加齢により太ももの筋肉が衰えることで、脂肪や老廃物がたまりやすくなり、セルライトができてしまうのです。
運動不足
運動不足により、筋肉量が減少すると、太ももにセルライトができる原因となります。
筋肉量の減少とともに、代謝機能や血流、リンパの流れが悪化し、老廃物を排出することができずに体内に蓄積されることがあります。
このように、運動不足は下半身の代謝機能を低下させてしまうため、太ももにセルライトができる原因になります。
食生活の乱れ
食生活の乱れも、太ももにセルライトができる原因になることがあります。
食生活の乱れには、
- 糖質・脂質の摂りすぎ
- 栄養バランスの偏り
などが挙げられます。
食生活が乱れると、体内の栄養バランスが崩れ、代謝機能が低下してしまいます。代謝機能が低下すると、老廃物がうまく体外に排泄されずに体内に蓄積されてしまいセルライトになってしまいます。
また、過剰な塩分摂取やアルコールの飲み過ぎも、セルライトができる原因となることがあります。塩分には、水分を体内に溜め込みやすくする作用があり、アルコールは肝臓の働きを悪くして代謝機能を低下させるからです。
ホルモンバランスの乱れ
ホルモンバランスが乱れると太りやすくなり、セルライトの原因になることがあります。
女性ホルモンのエストロゲンには、脂肪が増えるのを抑制する働きや、食欲を抑える働きがあります。更年期や妊娠時に太りやすいのは、エストロゲンが減少することも要因の一つです。
しかし、エストロゲンの分泌が乱れると、脂肪細胞の分裂や増殖が過剰になり、セルライトができやすくなります。ホルモンバランスの乱れの原因は、ストレスや過剰なダイエット、睡眠不足、運動不足、加齢などが挙げられます。
自律神経の乱れ
自律神経の乱れも、太ももにセルライトができる原因のひとつです。
自律神経は、心臓や血管、消化器官、呼吸器官などの体の機能を自動的に制御する神経です。自律神経には、交感神経と副交感神経の2つの神経があり、それぞれが担当する役割が異なります。
交感神経は、ストレスや運動などの刺激によって活性化され、血圧や心拍数を上げ、血流を促進する働きがあります。一方で、副交感神経は、リラックスした状態で活性化され、血圧や心拍数を下げ、体の緊張を和らげる働きがあります。
自律神経の乱れがセルライトにつながるのは、交感神経が優位になり、副交感神経の働きが弱くなることで、血流やリンパの流れが悪くなるからです。その結果、老廃物が蓄積しやすくなり、セルライトができやすくなります。
冷えやむくみ
冷やむくみは、血流やリンパの流れが悪くなっているサインです。
冷えは、血流やリンパの流れを悪くし、体内の老廃物の排出を妨げます。そのため、代謝機能が低下し、脂肪が蓄積しやすくなり、セルライトができやすくなるのです。
一方のむくみとは、体内の余分な水分が体の外に排出されずに溜まってしまう現象のことです。むくみによって、筋肉や組織の圧迫が増え、血液やリンパの流れが悪くなるため、セルライトができやすくなります。
太もものセルライトを自宅で解消する方法
太もものセルライトを自宅で減らすには、主に6つの方法があります。
- 有酸素運動をする
- 筋トレをする
- マッサージをする
- 栄養バランスの取れた食事を心がける
- 生活習慣の改善
- セルライトローラー
それぞれの方法について詳しく解説します。
有酸素運動をする
有酸素運動をすると、セルライトの原因である脂肪を燃焼させることができます。
有酸素運動とは、ウォーキングやジョギングなどの運動のことです。20分以上継続することで、脂肪燃焼効果が高まると言われています。
特に、太もものセルライト対策を行なうのであれば、20分以上の時間を目安に継続して有酸素運動を行なうことがポイントです。
筋トレをする
太もものセルライトを解消するには、筋トレもおすすめです。
筋トレをすることで筋肉量が増えて基礎代謝がアップします。基礎代謝がアップすると脂肪を燃焼させやすくなり、太ももにセルライトがつきにくくなる効果が期待できます。
マッサージをする
マッサージには、血流やリンパの流れを促進する効果があります。
血流やリンパの流れが良くなり代謝が上がると、むくみや冷え性の改善につながり、セルライトの予防にも効果的です。
ただしマッサージだけでは、脂肪燃焼効果は低く、効果を実感するには運動などと組み合わせることが大切です。マッサージは、燃焼させた後、排出を促す役割を果たすため、運動と合わせて行うことでより効果的なセルライト対策につながります。
栄養バランスの取れた食事を心がける
太もものセルライトを減らすには、栄養バランスのとれた食事を心がけることも大切です。
栄養の中でも、セルライトの解消のために特に摂りたいのがビタミンB群・タンパク質・ビタミンC・ビタミンE・カリウム・食物繊維です。
ビタミンB群とタンパク質は代謝を促進し、ビタミンCとビタミンEは血流を促進させます。カリウムはむくみの解消に、食物繊維には腸内環境を改善し老廃物を排出する働きがあります。
太もものセルライトを減らすには、何か一つの栄養素だけでなく、多くの種類の栄養素を摂取することが大切です。
生活習慣の改善
生活習慣を改善することは、太もものセルライトを予防する上で大切です。
例えば、睡眠不足などの不規則な生活習慣を送っていると、自律神経が乱れる恐れがあります。自律神経の乱れは、代謝が低下し、セルライトが増える要因の一つとなります。
規則正しい生活をすると、自律神経が安定し、セルライトがつきにくい身体になります。
セルライトローラー
太もものセルライトを減らすには、市販のセルライトローラーを使うことも効果的です。
セルライトローラーは、細胞を傷つけることなく、固まったセルライトをもみほぐすことができます。運動が苦手な方でも、セルライトローラーを使用すれば、自宅でテレビを見ながら簡単にケアをすることができます。
セルライトローラーは、太もものセルライト対策の第一歩としておすすめです。セルライトローラーには、様々なタイプがあるので、自分に合ったアイテムを選ぶことが重要です。
太もものセルライトを減らす施術とは
ここからは、美容クリニックやエステティックサロンで提供されている、太もものセルライトを減らすための施術について紹介します。
運動や食事制限が苦手な方でも、セルライトを何とかしたいという方には、美容クリニックやエステティックサロンの施術がおすすめです。
脂肪吸引
脂肪吸引は、カニューレと呼ばれる細い管を皮膚に注入し、直接脂肪を吸引する施術のことです。
脂肪自体を取り除くため、リバウンドしにくいというメリットがあります。また太ももなどの痩せたい部分の脂肪だけを取り除くことも可能です。
ただし、数ミリ程度であるものの皮膚を切開するため多少のリスクを伴います。
脂肪冷却
脂肪冷却とは、脂肪細胞を冷却し凍らせることでダイエットを目指す施術です。
脂肪細胞を凍らせることでセルライトも破壊されます。そして、破壊された脂肪細胞は時間の経過とともに老廃物として排出されます。
ただし、脂肪冷却は皮下脂肪に対しては有効ですが、内臓脂肪には向かないというデメリットがあります。
医療ハイフ
ハイフとは、高密度焦点式超音波治療法(High Intensity Focused Ultrasound)のことです。
超音波を皮膚の狙った部分に集中して強いエネルギーを与えることで、ハリや引き締め効果、リフトアップが期待できます。
肌表面を傷つけることなく、脂肪細胞にアプローチできるので、ダウンタイムが比較的少ないのがメリットです。
脂肪溶解注射
脂肪溶解注射とは、脂肪細胞を分解する薬剤を皮下脂肪層に注射する美容医療の一種です。
セルライトの気になる部位(二の腕、太もも、お腹など)に注射することで、分解された脂肪細胞は体内から排出されるため、部分的な脂肪の減少が期待できます。
脂肪溶解注射は施術時間が短く、ダウンタイムが少ないというメリットがあります。また、局所的な脂肪減少効果が期待できるので、ダイエットや運動改善しづらい部位に対しても効果が期待できます。
キャビテーション
キャビテーションとは、肌の上から特殊な超音波を当てることでセルライトにアプローチする方法です。
キャビテーションを肌に当てると、超音波の振動により、体内に気泡が発生し、その気泡によって脂肪細胞を破壊します。破壊された脂肪は、リンパの流れによって老廃物として体外に排出されます。つまり、キャビテーションは、非侵襲的で、セルライトを改善するための手軽な方法の一つとして知られています。
エンダモロジー
エンダモロジーは、エステサロンで人気の痩身マシンです。セルライトを効果的に除去するために開発されました。アメリカでは、日本の厚生労働省にあたる組織FDA(米国食品医薬品局)の認可を取得しています。
ヘッドに装着した吸引とアームによって、固まったセルライトをもみほぐします。もみほぐすことで代謝を高め、脂肪を燃やしやすい体に導きます。
EMS
EMS(Electrical Muscle Stimulation)とは、電気刺激を筋肉に与えることで筋肉を刺激し収縮させる機械のことです。
もともとは医療機器として開発され、スポーツ選手のリハビリや腰痛の治療などに用いられていました。
EMSを太もものセルライトに使用することで、筋肉を刺激して基礎代謝のアップに期待できます。
ラジオ波
ラジオ波とは、電磁波を体に流すことで、脂肪の燃焼を促す痩身マシンです。
周波数が30~300MHzの電磁波を体に流すと、肌の奥が温められます。その温熱効果によって代謝が促進されて、太もものセルライトの減少やむくみの改善などに期待ができるのです。代謝を上げることで、セルライトがたまりにくい体づくりをサポートします。
よくある質問
太もものセルライトについて、よくある質問をまとめてみました。
太もものセルライトを潰すとどうなりますか?
無理やり強い力を加えてセルライトをつぶそうとすると細胞が傷つき、余計にセルライトが増える可能性があります。
セルライトの対策は、専用の機器を使うことをおすすめします。
太ももにセルライトができやすい人の特徴は?
太ももにセルライトができやすい人は、冷え性やむくみがある人、運動不足の人です。冷え性やむくみがある人は、長時間のデスクワークなどにより、足のリンパの流れが滞り、代謝が悪くなっていることが考えられます。また運動不足で太ももの筋肉が衰えている場合も代謝が悪くなります。
太ももにセルライトができるのは、足の代謝が悪くなっている可能性があります。
まとめ
この記事では、太ももにセルライトができる原因から、自宅でできるセルライト解消法について解説しました。
気がつくと太ももにできてしまうセルライトですが、運動やマッサージをはじめ、生活改善をすることで解消・予防をすることができます。
また施術を受けるエステサロンをしっかり選ぶことも大切です。
今回ご紹介した方法を参考にして、健康的な太ももを手に入れてください。