セルライトは、日本人女性の80%にできると言われており、悩みを抱える人は少なくありません。
実際に、全国でサロン展開しているエステティックサロン「ラ・パルレ」が2015年に全国の20歳〜40歳の女性837名を対象に行った『理想の脚に関する意識調査』でも、女性の約6割が脚のセルライトに悩んでいると回答しています。
セルライトは、一度できてしまうと自然に治ることはなく、放置していると悪化し、見てわかるほど肌が凸凹してしまうため、除去するには早めの対策が重要です。
この記事では、できてしまったセルライトを自宅で除去する方法と、セルライトができるものを予防する方法について徹底解説します。
参考記事:エステサロン ラ・パラルレ 『理想の脚に関する意識調査』(PR TIMES)
セルライトとは?
セルライトとは、線維化して硬くなってしまった脂肪細胞と蓄積した老廃物が絡みつき、凝り固まったものです。
セルライトができる仕組みは次の通りです。
血液やリンパ液の流れが滞って代謝が低下すると、排出されない余分な水分や老廃物が脂肪細胞の周りに溜まり始めます。
そこに日々体内で生成されているコラーゲンが絡みつき、脂肪細胞と老廃物を懲り固めてしまったものがセルライトです。
セルライトは、初期の頃は肌をつまんだりひねったりすると凸凹が分かる程度ですが、進行すると何もしなくても凸凹が目立つ、オレンジピールという状態になります。(オレンジの皮のように凸凹していることからそう呼ばれます)
セルライトが皮膚の真下にある皮下組織に作られるため、セルライトが肥大化すると凸凹が目立つようになってしまうのです。
セルライトができてすぐにケアをすれば、除去するのもそれほど難しくはありませんが、オレンジピールの状態になると除去するのは簡単ではありません。
セルライトの存在に気づいたら、早めに除去することをおすすめします。
セルライトができる原因とは?
セルライトができる原因はさまざまですが、ここではそのうちの主な原因について確認していきましょう。
加齢による代謝の低下
セルライトができる原因のひとつは「加齢による代謝の低下」によるものです。
年齢を重ねると、筋肉がつきにくくなるため、筋肉量が減り、若い頃と同じように運動をしても、消費できるエネルギーは減ってしまいます。
すると燃焼できない脂肪が増え、セルライトがつきやすくなってしまうというわけです。
肥満
「肥満」もセルライトを作る原因のひとつです。
とくに運動不足の人の場合、リンパの流れや血行が悪くなりやすいため、老廃物が脂肪細胞の周りにつきやすく、さらに筋肉量の減少で燃焼できない脂肪が増えやすくなるという悪循環に陥ります。
そこで肥満による脂肪がさらに増えますから、よりセルライトができやすい状態になり、除去しにくくなってしまうのです。
生活習慣
不規則な生活習慣も、セルライトができる原因のひとつです。
睡眠不足や昼夜が逆転したような生活を続けていると、自律神経の乱れにつながる可能性があり、代謝が低下する原因となります。
代謝が低下することで老廃物が溜まりやすくなり、セルライトができる原因に繋がってしまいます。
食生活
脂っこい食べ物や高カロリーな食事、糖分の摂り過ぎなど、体脂肪がつきやすい食生活は、セルライトができる原因のひとつです。
また過度な飲酒も代謝の低下につながるため、セルライトの原因となります。
ただ、脂肪を摂りたくないからといって極端に食事の量を減らすと、老廃物が溜まりやすくなり、逆にセルライトがつきやすい体になってしまいますので注意が必要です。
暴飲暴食と、脂肪がつきやすい食事を避けつつ、規則正しい食生活を心がけましょう。
またセルライトの元となる老廃物をスムーズに排出するためには、水分をこまめに補給することが大切です。1日に1.2リットルを目安に飲むようにしましょう。
とくに効果的なのは、朝起きたときにコップ1杯の白湯を飲むことです。
朝、胃が空っぽの状態で白湯を飲むと、効率良く内蔵を温めることができ、代謝を上げてセルライトを除去する効果が期待できます。
冷たい水では内臓を冷やしてしまいセルライトを除去するには逆効果になりますから、季節を問わず白湯を飲むのがおすすめです。
自宅でセルライトを除去する方法とは?
自宅でセルライトを除去する方法はあるのでしょうか。
「セルライトはエステサロンで除去するもの」と思っている人が多いのですが、実は自宅でもセルライトを除去する方法があります。
セルライトを除去するためには、脂肪の燃焼を促して、絡みついている老廃物を排出し、筋肉量を増やすことが効果的です。
自宅でできるセルライト除去の方法には、運動(有酸素運動、無酸素運動)、マッサージ、生活習慣の見直しなどがあります。
セルライトを除去したいからと全てを一度に行おうと無理をせず、できることから始めてみましょう。
運動
セルライトを除去するには、有酸素運動を行ってセルライトの元になる体脂肪を減らす方法もあります。
有酸素運動を行うと、その間のエネルギー源として体脂肪が使われるため、脂肪が燃焼されセルライトを除去しやすくなります。
一般的に「脂肪を燃焼させるには有酸素運動が効果的」とされているのですが、実は筋トレなどの無酸素運動にも「運動後に脂肪が燃えやすい状態をつくる」働きがあることが科学的に証明されています。
具体的にいうと、筋トレを行うと、筋トレを行った後に脂肪の燃焼をサポートする成長ホルモンが分泌される仕組みです。
これらのことから、ウォーキングのような有酸素運動と、筋トレを組み合わせて行うことで運動中も運動後も脂肪を燃焼させることが可能になり、セルライトの除去に効果が期待できます。
効果的な運動の方法
効率良く脂肪を燃焼させてセルライトを除去するためには、有酸素運動と筋トレを組み合わせることが効果的ですが、どちらを先に行うかによって、脂肪の燃焼を促進する成長ホルモンの分泌に違いが生じます。
立命館大学の後藤准教授らが行った調査によれば、筋力トレーニングの前に有酸素運動を行った場合、成長ホルモンの分泌が完全に抑えられてしまうことが分かりました。
そのため効率的に脂肪を燃焼してセルライトを除去したい場合は、ストレッチを15分ほど行った後、腹筋やダンベルなどの筋力トレーニング、その後ウォーキングやヨガなどの有酸素運動の順で運動するのがおすすめです。
参考記事:横浜市スポーツ医科学センター「肥満と減量(理論編) 知っておきたい肥満と減量の基礎知識【理論3】減量に筋力トレーニングが必要な理由」
マッサージ(マッサージグッズ)
セルライトは血行が悪いことが原因のひとつですから、マッサージによって血行を促進すればセルライトの除去に期待できます。
ただセルライトの状態が進行している場合には、マッサージだけで除去するのは難しいでしょう。
また写真のようなローラーを使ってセルライトを潰す方法は、やり過ぎると内出血を起こし、セルライトを除去するどころか痕になってしまう可能性があるため、注意が必要です。
太もものマッサージ
- 手のひら全体を使って、右太ももをつかむ
- 足の付け根方向に向かって揉みあげる
- 太ももの前、内側、外側のパーツごとに、まんべんなく揉みほぐす
- 1~3を3~5回くり返します
- 左太ももを同様にマッサージします
※力加減は「痛気持ち良い程度」で行いましょう
マッサージはお風呂で行うのが効果的
セルライトを除去するためにマッサージを行う場合、入浴中や入浴後など、血行が良くなっている状態で行うのが効果的です。
マッサージの際には、セルライト除去に効果があるオイルやクリームを使うとより効果が期待できます。
WELEDA(ヴェレダ)ホワイトバーチセルライトオイルは、常にセルライト除去に効果的なオイルとしてランキング入りしており、美容のプロにも愛用者が多いおすすめのオイルです。
参考:WELEDA(ヴェレダ)ホワイトバーチセルライトオイル(公式サイト)
https://www.weleda.jp/products/detail/12021110
食事
セルライトを除去するためには、次のポイントを押さえた食事を心がけましょう。
- 代謝をアップさせる
- 血行を促進させる
- 老廃物の排出を促す
これらのポイントに加え、効果的な栄養素を積極的に摂ることがセルライト除去に大切です。
カリウム
カリウムには体の中の余分な水分を排出する働きがあります。余分な水分はセルライトの原料でもあるため、カリウムを摂取するとむくみを予防し、セルライトの除去にも効果が期待できます。
またカリウムには体の冷えにも効果があり、セルライトができる原因のひとつが「体の冷え」であることから、カリウムはセルライトの除去に効果があると言えます。
カリウムは、わかめ、ひじきなどの海藻類や、きゅうり、セロリ、アスパラガスなどの野菜、またスイカやバナナ、メロンなどの果物に豊富に含まれます。
ビタミンB群
ビタミンB群は、脂質や糖質、タンパク質の代謝に関わる補酵素として働きます。不足すると脂肪が蓄積されやすくなるため、セルライトの予防、除去のために意識して摂るようにしましょう。
ビタミンB群が豊富な食品は、豚肉やレバー、鮭、卵、玄米、納豆などの大豆製品、ナッツなどがあります。
睡眠
セルライトを予防、除去するためには、質の良い睡眠が大切です。
これは質の良い睡眠時は、セルライトの除去にも効果がある「成長ホルモン」と「コルチゾール」という2つのホルモンの分泌が促されることが理由です。
成長ホルモンは1日の分泌量のうち70%が睡眠時に分泌されるといわれており、とくに入眠から3時間以内に集中しています。
ホルモンの分泌は深い眠り(=質の良い睡眠)の間に行われるため、セルライトの予防、除去には質の良い睡眠が重要であるといえます。
またコルチゾールは、脂肪や糖質を分解してエネルギーに変えてくれる働きを持つホルモンです。
コルチゾールは、成長ホルモンが集中的に分泌されるのと交替に分泌がスタートします。
この2つのホルモンの分泌を最大限に引き出すためには、入眠から3時間の間に深い眠りに入ることが大切です。
なお寝る前にスマホチェックをする習慣のある人は、光の影響で深い眠りに入りづらくなるので別の時間に行いましょう。
セルライトを作らせないためにできること
セルライトを作らせないためには、次のことに注意しましょう。
- 毎日適度な運動をする
- 老廃物を溜め込まないよう、血行を良くして水分をしっかり摂る
- バランスの良い食生活に気をつけ、セルライトに効果のある栄養を摂る
- 質の良い睡眠をとる
セルフケアでセルライトをなくすことは可能?
ここまでセルフケアによるセルライトの除去について紹介してきましたが、セルフケアでセルライトをなくすことはできません。
セルフケアによって、一時的にセルライトを目立たなくさせることはできますが、脂肪細胞の数は変わりませんから、食生活や生活習慣、加齢などの原因からセルライトは再発してしまいます。
セルライトを落とすにはキャビテーションが有効?
セルライトの除去にはキャビテーションの施術が効果的です。
キャビテーションは、体内の脂肪細胞を破壊し、老廃物として排出しやすい状態にしてくれます。
硬く凝り固まったセルライトも柔らかくしてくれるため、オレンジピールが改善され、一度の施術でも効果を実感できるという声が多いです。
キャビテーションの施術で脂肪細胞の数を減らせば、セルライトのない美ボディになれることが期待できます。
脂肪細胞自体を破壊するので、リバウンドの少ない太りにくい体も目指せることもキャビテーションの施術をおすすめする理由です。
ラジオ波と組み合わせるとセルライト除去の効果がアップ
キャビテーションの施術は脂肪細胞自体を破壊する働きがありますが、ラジオ波の施術と組み合わせることでより効果的にセルライトにアプローチできます。
ラジオ波は電子レンジと似た原理で、体内で熱を発生させて脂肪細胞の燃焼を促し、セルライトを分解するのです。
またラジオ波の施術は継続すると基礎代謝をアップさせる効果が期待できるため、キャビテーションの施術と組み合わせることで太りにくい体に改善が期待できます。
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まとめ
この記事では、自宅でできるセルライト除去について解説しました。
セルライトは、最初は目立ちませんが、放置すれば進行して何もしていない状態でも凸凹としたオレンジピール(オレンジの皮)のようになってしまいますから、早めに対処しましょう。
今回ご紹介した、セルライトの様々なケア方法を参考にしていただき、セルライトのないなめらかな肌を手に入れてください。
また施術を受けるエステサロンをしっかり選ぶことも大切です。
セルライト除去にアプローチできるエステ機器(痩身機器)を使っているエステサロンを選ぶことも大事な要素の1つです。
信頼できるエステサロンでセルライト除去の施術を受け、日頃の生活習慣を見直すようにすれば、セルライトのできにくい、美しいボディラインを手に入れることができるでしょう。