近年痩身エステで人気が高まっている「脂肪冷却」は、4℃で凍結・死滅する脂肪細胞の特性を活かし、部分的に肌を冷却することで痩身効果を得る施術です。美容クリニックではもちろんエステサロンでのニーズも高まっているため、高い集客効果を見込める脂肪冷却マシンの導入を考えるサロンオーナー様も多くいらっしゃいます。
しかしエステ用の脂肪冷却マシンは医療用のマシンと比べて出力が低く調整されているため、効果を実感できる施術を本当に実現できるのか、不安に感じている方も多いでしょう。
そこで本記事では、エステサロン向けの脂肪冷却マシンについて、痩せる仕組みや医療用マシンとの違い、導入のメリット・デメリットなどについてご紹介します。脂肪冷却マシンの導入を検討しているサロンオーナー様は、ぜひ最後までご覧ください。
脂肪冷却マシンとは?
脂肪冷却マシンは、肌を局所的に吸引しながら冷却し、脂肪を凍結させて破壊することで痩身効果を得るエステ機器です。キャビテーションと同様に脂肪細胞を壊して痩身効果を得ることから、即効性が期待できるエステ機器として注目が集まっています。
脂肪冷却の仕組み
脂肪冷却で痩せられる仕組みとして、脂肪が4℃で凍結する性質を活かしていることが挙げられます。水は0℃で凍結することがよく知られていますが、脂肪はそれよりも温かい4℃で凍結し始めます。ちなみに血液が凍るのは、-18℃の低温です。
この凝固点の違いを活かし、脂肪だけを凍結させる温度設定で冷やすことにより、凍傷などの肌へのダメージを抑えながら、皮下脂肪に強力にアプローチできるのが脂肪冷却の強みです。
美容クリニックでは「クールスカルプティング」と呼ばれる施術で、2010年にアメリカのFDAの認証を受け、2017年には日本でも厚労省の認可が下りています。比較的新しい痩身技術でありながら、高い安全性が認められていることも脂肪冷却の特徴です。
脂肪冷却マシンで期待できる効果
脂肪冷却マシンによる施術では、脂肪が気になる部位に対してピンポイントで部分痩せできる効果が期待できます。どれだけダイエットしても二の腕の脂肪が落ちにくいお客様に対して、二の腕だけの部分痩せを提案できるなど、お客様一人ひとりに合わせた施術が可能になります。
また、脂肪冷却は一度の施術で約20%の脂肪細胞が減少するとされており、皮下脂肪に強力にアプローチできる点も特徴です。内臓脂肪には効果がないため注意が必要ですが、部分的なサイズダウンを叶えたいお客様に適しています。
キャビテーションと同様に脂肪細胞を破壊するメカニズムなので、リバウンドを起こしにくく、痩せやすい体質を維持しやすい点もお客様に訴求しやすいメリットでしょう。
脂肪冷却の詳しい効果や副作用に関しては、下記のページもご覧ください。
関連記事:脂肪冷却の効果とは?メリット・デメリットや副作用、効果を高める方法をご紹介
脂肪冷却マシンの2つの種類
脂肪冷却マシンは、大きく分けて「カップ式」と「プレート式」の2種類が販売されています。両者にはアプリケーターの形状に違いがあり、カップ式は脂肪が気になる部位をカップ内に吸引して冷やす仕組みです。一方のプレート式は、脂肪が気になる部位にプレートを固定して冷やす仕組みを採用しています。
痩身効果が高いのはカップ式ですが、肌を引っ張る際の痛みや内出血を伴う点に注意が必要です。プレート式は痩身効果がやや劣りますが、肌を引っ張る必要がなく、一度に広範囲を施術できるメリットがあります。
脂肪冷却マシンによってどちらの冷却方法を採用しているかは異なるため、マシンの詳細スペックをよく確認しながら導入を検討しましょう。
エステ用脂肪冷却マシンと医療用脂肪冷却マシンの違い
脂肪冷却マシンには、主にエステ用と医療用の2つが存在しています。医療用のマシンは医師が在籍する美容クリニック(医療機関)向けの設計となっており、エステサロンには導入できません。
エステ用と医療用の大きな違いは、その出力にあります。医師免許のないエステサロンでは、脂肪細胞を破壊するなどの医療行為は実施できないため、出力を抑えた脂肪冷却マシンとなっています。キャビテーションや脱毛エステと同様に、エステ用のマシンは安全性を重視した設計です。
エステ用の脂肪冷却マシンは、出力が低く痩身効果を抑えたマシンなので、医療用よりも本体価格が安価であることが特徴です。お客様に対しても比較的安い料金で施術を提供できるため、エステ用の脂肪冷却マシンにも高い人気があります。
脂肪冷却マシンを導入するメリット
続いて、エステサロンが脂肪冷却マシンを導入することで得られるメリットについて、以下の3つのポイントをご紹介します。
- リバウンドしにくく集客効果が高まる
- 痩身エステの幅広いニーズに応えられる
- 施術者による習熟度のバラつきを抑えられる
一つひとつ順番に解説していきましょう。
リバウンドしにくく集客効果が高まる
脂肪冷却マシンは、施術後のリバウンドが少なく効果を実感しやすい痩身エステのため、お客様の体感が良く顧客満足度の向上にもつながります。口コミによる宣伝効果や、MEO対策・SNS集客との相乗効果により高い集客効果が期待できるでしょう。
脂肪冷却マシンの効果や性能を前面に打ち出すことで、競合と差別化しやすいのも大きなメリットです。ただし周辺地域で医療用の脂肪冷却マシンを導入する美容クリニックがある場合には、集客効果が低下する可能性もあるので注意しましょう。
痩身エステの幅広いニーズに応えられる
脂肪冷却マシンでは、カップ式・プレート式の両方に対応しているマシンや、アプリケーターに複数のサイズが用意されているマシンなど、カスタマイズ性の高い製品が多く販売されています。アプリケーターを交換することにより、お客様のお悩みや部位に合わせてさまざまな施術を提供できるため、痩身エステの幅広いニーズに応えられるメリットがあります。
これまで他の痩身エステを試したが効果を実感できなかったというお客様や、ボディメイクにこだわりを持っているお客様にも柔軟に対応できるので、一人ひとりに寄り添った施術を提供したいサロンオーナー様に向いています。
施術者による習熟度のバラつきを抑えられる
脂肪冷却マシンを利用することで、スタッフの習熟度に関わらず一定の痩身効果を提供することができます。施術者による痩身効果のバラツキが少ないため、スタッフを多く抱えるエステサロンでも安心して導入しやすいのがメリットです。また、脂肪冷却マシンを導入する際には、導入研修や人材教育などの経営サポートを受けられるメーカーも多いため、サロン全体の技術力向上にも役立ちます。
脂肪冷却マシンを導入するデメリット
脂肪冷却マシンを導入する際に注意したいデメリットには、以下の3つがあります。
- 効果を実感できるまでに期間が必要
- 肌トラブルや痛みが発生することがある
- 内臓脂肪にはアプローチできない
それぞれの注意点も踏まえながら、脂肪冷却マシンの導入を検討しましょう。
効果を実感できるまでに期間が必要
脂肪冷却マシンは医療用と比較して出力が抑えられていることから、美容クリニックでの施術よりも効果が実感しにくい傾向があります。脂肪冷却の効果が表れるのは、破壊した脂肪細胞が体外に排出された後、施術から1ヶ月後が目安です。体質によっては、2ヶ月〜4ヶ月ほどかかることもあります。
脂肪冷却は施術後のマッサージとセットで提供したり、間隔を空けて繰り返し施術を行うことにより、痩身効果をさらに高めることが可能です。そのため施術メニューやアフターケアを充実させながら、お客様が早めに効果を実感できるよう工夫しましょう。
肌トラブルや痛みが発生することがある
カップ式で肌を吸引するタイプの脂肪冷却マシンでは、施術中の痛みや施術後の赤み・内出血が起こる可能性があります。肌に異常がある場合、無理な施術によって肌トラブルが悪化する可能性もあるため、事前のカウンセリングで丁寧にヒアリングすることが重要です。
また、痛みや内出血は一時的なものであり、1週間ほどで消えることも事前に伝えておくと安心です。脂肪冷却マシンの副作用が気になるお客様には、カップ式ではなくプレート式の施術に変更したり、別の痩身メニューを提案したりすると良いでしょう。
内臓脂肪にはアプローチできない
脂肪冷却マシンは皮下脂肪にアプローチする施術のため、内臓脂肪を減らすことはできません。内臓脂肪が気になるお客様向けには、ラジオ波やEMS、電磁パルス痩身などの身体の内側から痩身効果を得るメニューを提案するのがおすすめです。2つの施術をセットで提供することで、皮下脂肪と内臓脂肪の両方にアプローチするメニューを用意しても良いでしょう。
脂肪冷却マシンの痩身効果を高めるためにも、エステサロンでの施術と同時に運動や食事制限などのダイエットにも取り組んでもらうと、お客様のお悩み解決に役立つでしょう。
失敗しない脂肪冷却マシン選びのポイント
最後に、脂肪冷却マシンの導入で後悔しないためのマシン選びのコツについて解説します。
- マシンの出力
- アプリケーターの個数・種類
- 導入後サポートの充実度
これら3つの項目について、どのような観点で比較・検討すれば良いのかをお伝えしていきましょう。
マシンの出力
エステ用の脂肪冷却マシンを選ぶ際には、マシンの出力に注目しましょう。出力が高いものであれば痩身効果を実感しやすくなりますが、安全な施術のためにも出力が高すぎるものは避けた方が安心です。
脂肪冷却マシンの出力を調べる際には、マシンごとの電圧(ワット数)をチェックしてみると良いでしょう。たとえば800Wの出力に対応するマシンよりも、2000Wの出力に対応したマシンの方が、痩身効果が高いと判断できます。加えて出力の調整や安全機能も搭載されていると、習熟度の低いスタッフにも安心して施術を任せられるでしょう。
アプリケーターの個数・種類
脂肪冷却マシンは、複数の種類・サイズのアプリケーター(ハンドピース)が搭載されていることが多く、個数や種類が豊富なマシンほど幅広い施術に対応するためおすすめです。脂肪が多い部位や脂肪が少ない部位、カップ式とプレート式など、お客様に合わせて最適なアプリケーターを選べる脂肪冷却マシンなら、痩身効果や顧客満足度も向上します。
また、複数のアプリケーターを同時に使用できて、一度でより広範囲に施術できるマシンを選ぶと、施術時間の短縮にもつながります。そのため脂肪冷却マシンを選ぶ際には、アプリケーターの個数・種類・大きさ・形状などを重視して検討しましょう。
導入後サポートの充実度
脂肪冷却マシンを手がけるメーカーの中には、導入後の研修やメンテナンス指導に加えて、開業や経営に関するアドバイスを提供しているところもあります。集客媒体の代行やSNS活用ノウハウの提供など、サロン経営を成功に導くためのコンサルティングを受けられるメーカーなら、マシンの性能を最大限引き出しながら安定経営を目指せるでしょう。
業務用痩身機器を初めて導入する方や、集客・売上に課題を感じているサロンオーナー様は、メーカーによる導入後サポートの充実度を重視しながら、脂肪冷却マシンを選んでみてください。
まとめ
脂肪冷却マシンは、脂肪が4℃で凍結する仕組みを活かした痩身エステ向けの業務用痩身機器です。脂肪が気になる部位の部分痩せに効果を発揮し、リバウンドしにくい体質を目指せるメリットがあります。豊富なアプリケーターが付属しているマシンであれば、お客様のお悩みに合わせた最適な施術を提案できるのも強みです。
ただし痩身効果が実感できるまでに1ヶ月ほどの時間が必要な点や、内臓脂肪にはアプローチできない点には注意しましょう。本記事で解説してきた脂肪冷却マシンの選び方やメリット・デメリットを踏まえて、ご自身のサロンに最適な業務用痩身機器を導入しましょう。
なお、業務用痩身機器の導入を検討しているサロンオーナー様は、ぜひ私たち株式会社b-modelsにご相談ください。b-modelsでは、業務用エステ機器の販売をはじめ、資金調達・販売メニューの構築から集客媒体の代行まで、ワンストップで経営・開業サポートを提供しています。
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